飲酒依存警官の健康管理強化へ 事故を受け安藤長官表明福岡県警巡査部長の飲酒運転事故を受け、警察庁の安藤隆春長官は3日の定例記者会見で「さらに踏み込んだ対策を取る必要がある」と述べ、再発防止へ向け、アルコールに依存する職員らの健康管理強化の検討に乗り出すことを明らかにした。 警察庁は事故2日後の8月26日、全国の都道府県警に飲酒運転防止の徹底を求める緊急指示を出したが、長官の発言は、綱紀引き締めとは別次元で飲酒問題に対応する考えを示したものだ。 飲酒が原因で懲戒処分を受けた警察職員は昨年1年間で9人だったが、今年は8月末までで既に13人。職員の飲酒問題は深刻さを増している。 事故を起こした巡査部長の家族によると、離婚後の親権問題から大量に飲酒するようになり、上司らが節制を指導する中で事故を起こした。福岡県警はアルコール依存症専門医とも協力し再発防止策を模索しており、安藤長官も、福岡県警の取り組みを参考にするという。 【共同通信】
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