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国境で漢族系住民苦境、商業保護へ 中国、対ミャンマー硬化も

2009/9/3

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 ミャンマー北東部シャン州コーカン地区の武力衝突を逃れて、中国南西部の雲南省に越境して避難していた漢族系少数民族コーカン族がミャンマーに帰国し始めたと8月30日、中国国営新華社通信が伝えた。

 ミャンマー政府軍とコーカン族民兵は麻薬密輸取り締まりをめぐり、8月末から戦闘状態になっていた。双方合わせて数十人が死亡し、中国領でも少なくとも1人の中国人が死亡した。

 中国政府は、国境地帯で起きた予期せぬ事態の暗転に驚きを隠さない。中国とミャンマーは通常は良好な関係にあり、同国政府に沈静化を求めている。今回の騒動は元はといえば、ミャンマー政府が来年の総選挙を控えて多様な民族が暮らす国境地帯の掌握を強化しようとして起きた。

 混乱は収まりつつあるが、社会不安が国境地帯の少数民族民兵と政府軍との大規模な戦闘につながる可能性がある。そうなれば中国は中国国民と国境地帯の商業活動の保護に動き、漢族系住民の苦境を無視しているよう見られるわけにはいかずミャンマー軍事政権との関係は著しく悪化するだろう。

 ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャをめぐるタイとの問題に加えて、今回の危機が起きた。ミャンマー軍事政権は、基軸となる対外関係よりも、国内の支配強化のほうが重要だと考えているようだ。

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