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世界は衆院選に無関心 自民の敗因はアニメCM (2/2ページ)
このニュースのトピックス:自民党
アニメCMの後ろには、麻生太郎首相の影が見え隠れする。麻生首相は漫画好きを有権者へのアピール材料としてきた。首相は国立メディア芸術総合センターの建設が景気浮揚に寄与すると支持。政府は、アニメの少女キャラクターを世界に発信することが日本への関心を高めると考えた。
日本の話は人気なし
ところが日本は、アジアばかりか世界的に影響力を大きく失ってきた。私はロンドンやニューヨーク、シンガポールを訪れるたびに、彼らの日本への関心が低いことに驚かされる。聴衆は中国やインドネシア、韓国の話には耳を傾ける。ところが日本の話になると、携帯端末のブラックベリーを取り出すのだ。まるで示し合わせたかのように雑談が始まったり、トイレに席を立ったりする。そして話題がインドやタイに変わると、再び身を入れて聴き始める。
最近の経済リポートは「日本を除くアジア」に焦点を絞っている。人々は、すでに中国やインドの経済が日本をしのぐ時代を見越しているのだ。
投資家は1990年代初頭から何度も日本の回復を期待し投資してきたが、結局は失望に終わった。2001〜06年の小泉政権を除けば自民党リーダーは変革が進んでいると海外投資家に納得させることができなかった。そして小泉純一郎首相の改革も期待外れに終わり、不安定なリーダーシップを招くこととなった。
民主党が自民党よりもよいかどうかは誰も分からない。しかし、景気が落ち込むなか、アニメCMにうつつを抜かす党よりはずっとましかもしれない。
(ブルームバーグ William Pesek)
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