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米紙が鳩山代表酷評「経験のない政治家」

 米国で、新首相になる鳩山由紀夫民主党代表(62)に“警戒警報”が発令された。鳩山氏の外交姿勢は日米同盟を弱体化させるとの指摘があり、ワシントン・ポスト紙は社説で、鳩山氏を「経験のない政治家」と論評した。今月下旬の訪米を前に出はなをくじかれた鳩山氏は3日未明、オバマ大統領と電話会談したが、今後、米国側との関係構築に腐心しそうだ。一方、英紙タイムズは小沢一郎代表代行(67)を取り上げ「シャドー・ショーグン(影の党首)」と、紹介している。

 今月下旬、鳩山氏の外交デビューに予定される国連会議が行われる米国で、鳩山氏への“警戒警報”が起きている。きっかけは先月27日、ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)に掲載された鳩山氏の寄稿文。米国の市場原理主義を批判し、東アジアに軸足を置いた外交政策が記され、米政府と距離を置く姿勢がうかがえたためだ。

 同紙電子版は2日、「鳩山外交」で、日本がアフガニスタン問題など米政府の外交最優先課題から距離を置く懸念が強まっていると、複数の政権高官の話として伝えた。過去数十年来で初めて、「完全に未知の日本政府」への対応を迫られていると言及。北朝鮮やイランなどの「頭痛の種」に加え、新たな課題を突きつけられることになったとも述べている。

 ワシントン・ポストは1日付の社説で、鳩山氏を「経験のない政治家」と酷評。自民党の1党支配が終わったことを歓迎しながらも、「日本が米国との決別を模索する」ことは「北朝鮮の脅威」に直面する日本と周辺地域にあまりにも危険と主張した。同日、ワシントンで行われたシンポジウムでは、駐日公使も務めたラスト・デミング元国務副次官補が「同盟相手として信用できないなら、ほかの相手を探すことになる。それが現実」とチクリ。オバマ政権に近い知日派識者も「驚いた。世界で活躍する日本の外交姿勢とは思えない」と皮肉った。

 今回の政権交代が、海外にも大きな衝撃を与えたことを証明する面もあるが、日本政府や鳩山氏サイドは沈静化に躍起。23日には、オバマ大統領と日米首脳会談を行う方向で調整が進んでおり、関係先への釈明も行われているようだ。

 一方、海外では鳩山氏だけでなく、小沢氏への関心も高い。英タイムズ紙は1日付で、「日本の新首相は“shadow shogun(影の党首)”の圧力に直面する」と題した記事を掲載。小沢氏を「鳩山氏にとって、最良の友達にも最大の敵にもなる」とも指摘。誕生からの歩みも年表にするなど、代表級の扱いだ。英国でも、次の選挙でブラウン労働党政権が負けるとの見方が強く、米国、日本に次ぐ“チェンジ”の可能性が高い。連日新聞やテレビが、日本の政界の動きを詳細に伝えている。

 [2009年9月3日9時52分 紙面から]


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