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【裁判員3例目 結審(10)】「AVを実行したのでは」との質問に「たぶんそう」…被告みつめる裁判員 (1/4ページ)
《弁護人による被告人質問が続いている。午前中の法廷で田嶋靖広被告(22)の祖母が訴えた被告への思い。その思いが被告に届いているかを問いたいようだ》
弁護人「おばあちゃんの証人尋問を聞いてどう思いましたか」
被告「面会の時にも体調がすぐれないと聞いていて、会ってみたらやせていたので、自分がしたことですごくショックを受けているのだと思いました。申し訳ないと思います」
「(証人尋問で)自分を待ってくれるという言葉を掛けてくれて、自分は本当に反省して、先のことを考えて頑張っていかないといけないと思いました」
弁護人「今後、どういう関係を築いていきたいですか」
被告「正直、自分が若くて情けなかったせいで、重荷に感じていたんですけど、これからはしっかり真っ正面から向き合って、心から笑えるように一緒に生活して行けたらな、と。それを望んでいます」
《傍聴席の祖母は、膝の上で白いハンカチを握りしめて聞いている。裁判員はこの姿をどのようにとらえているのだろうか。祖母に視線を向けている様子は見られないが…》
弁護人「最後に、2度とこのような犯罪をしないことを約束できますか」
被告「はい」
《ここから、検察官の被告人質問に移る。弁護人は被告の生い立ちが事件に影響したことを訴えてきた。検察官はそれに反論していくようだ》
検察官「逮捕される前に、ゲーム機をリサイクルショップで売ったことで、警察官から事情を聴かれていますね。そのときに盗んだことを正直に話しましたか」
被告「いいえ。拾ったものだと話しました」
検察官「(2件目の強盗強姦事件の)第4事件で任意同行され、車の中で事実を認めるまでうそをついていたということでいいですね?」
被告「はい」
検察官「供述調書でも読みましたが、会社のお金を30万円ぐらい盗みましたね?」
被告「はい」
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