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「Xbox360」高性能機値下げ 1年で新作100本 Wiiに攻勢

9月3日8時16分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

「Xbox360」高性能機値下げ 1年で新作100本 Wiiに攻勢
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値下げを発表するマイクロソフトの坂口城治・Xboxマーケティング本部長=2日、東京都渋谷区の松濤ギャラリー(写真:フジサンケイビジネスアイ)
 マイクロソフト(MS)日本法人(東京)は2日、据え置き型ゲーム機「Xbox360」を10日から値下げすると発表した。120ギガバイトの記憶容量を持つ高性能モデル「エリート」を1万円値下げして、2万9800円にする。合わせて、今後1年間で新作ゲームソフトを過去最高の100本出すことも同日、発表した。欧米に続く値下げとソフトの充実で国内販売をてこ入れして、据え置き型で首位を走る任天堂「Wii」(2万5000円)を追撃する。

 値下げは、ソニー・コンピューターエンタテインメント(SCE)が3日から、実質1万円値下げした新モデル「プレイステーション(PS)3」を2万9980円で販売するため、その対抗策とみられる。

 「Xbox」は2005年末の発売以来、欧米を中心に全世界で6月末までに3140万台を販売。全世界での累計販売台数では任天堂の「Wii」(3月末で5039万台)には及ばないものの、「PS3」(5月末で約1300万台)を大きく引き離す。

 特に、累計販売台数のうち、35%は昨年7月以降に売り上げたもので、欧米を中心にソフトの充実などが奏功して、急速に販売を伸ばしている。値下げは「勢いを持続させる一方で、ソニーの拡大を防ぐ狙いもある」(国内ゲームソフト大手)とみられる。

 MSは「Xbox」発売以来、ソフトは年50〜70本新作を出してきた。2日の会見で、坂口城治・Xboxマーケティング本部長は「今年は8月までにすでに61タイトルを市場投入しているが来年8月末までにさらに100タイトルを出す」と説明。自社開発の人気ソフト「Halo(へーロー)」の続編を出すほか、国内ゲームソフト大手のコナミデジタルエンタテインメントやカプコンなどからも続々と新作ソフトが出される見込みだ。

 これまでは、ソフトメーカーはその時代の人気ゲーム機向けにソフトを数多く出してきたが、Xboxの好調ぶりを背景に、「欧米向けはXbox、国内はPS3、家族で楽しむユーザーにはWiiと、すみ分ける時代がきた」(国内ゲームソフト大手)と見る向きが多い。

 こうしたなか、「日本市場に限れば、普及が進んでいないXbox向けのソフト開発はコスト高になる」(同)といわれており、実際に、どこまで日本での販売が伸びるかは不透明だ。(飯田耕司)

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最終更新:9月3日11時17分

フジサンケイ ビジネスアイ

 

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