＜アサリ産地偽装＞熊本の社長ら再逮捕　中国産を有明産に

　熊本、千葉両県警は２日、中国産アサリを有明産と偽って販売したとして、熊本市海路口町の水産卸会社「川上海商」社長、川上鉄弥容疑者（７１）ら同社役員や幹部４人を、不正競争防止法違反（虚偽表示）容疑で再逮捕した。関係先の家宅捜索で数億円の現金が見つかっており、両県警は、違法な利益を隠していた可能性があるとみている。

　容疑は、４人は０８年１１月上旬ごろ、輸入した中国産アサリを千葉や神奈川県の業者３社に「有明産」と原産地を偽って表示し、計６．５トンを販売したとしている。全員が容疑を認めているという。

　４人は８月１２日、無許可で中国産アサリを輸入したとして関税法違反容疑で逮捕された。会社や川上容疑者宅など６カ所の捜索で、現金のほか偽の産地証明書などが見つかった。

　熊本県警によると、川上海商が昨年仕入れた４５８５トンのうち９割以上は中国からで、大半を「国産」「有明産」などと表示していた。少なくとも数年前から偽装していたとみられる。【遠山和宏】

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