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産地偽装 上半期だけで過去最多に 警察庁まとめ

9月3日13時36分配信 毎日新聞

産地偽装 上半期だけで過去最多に 警察庁まとめ
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食品の産地偽装表示事件の検挙状況※警察庁調べ。09年は上半期の数字を倍にして換算
 警察庁は3日、全国の警察が今年上半期(1〜6月)に摘発した食品の産地偽装表示事件は23件(前年同期比155.6%増)、逮捕・書類送検は計78人(同169%増)に上ったと発表した。統計を取り始めた02年以降最多だった08年を上半期だけで上回った。増加の背景には、食の安全への意識の高まりと農政事務所など関係機関との連携があるとみられる。警察庁は「消費者庁などとの連携を進め、取り締まりを強める」と話している。

 警察庁によると、08年に産地などを偽装したとして不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑などで逮捕・書類送検されたのは16件計57人。今年上半期は、食用として販売できない事故米を酒造会社など7社に販売したとして米卸売加工会社「三笠フーズ」(大阪市)が摘発された事件などがあり、過去最多だった08年を7件計21人上回った。偽装表示で多かったのはウナギとタケノコで各4件だった。

 食品衛生法違反(規格外食品の販売など)容疑での摘発は、接着剤製造会社「浅井」(名古屋市)が基準値を超えるメタミドホスを含む事故米を米穀雑穀販売業者に販売した事件など22件(同10%増)計10人(同68.8%減)だった。

 一方、悪質リフォームなどの特定商取引等事犯の摘発件数も98件(同32.4%増)計216人(同64.9%増)で04年以降で最多となった。確認された被害者数は約1万4000人(同23.2%増)、被害金額は約36億7000万円(同186.2%増)に上った。

 このうち、立件対象となった被害者281人、被害金額約1億7450万円について調べたところ、65歳以上の高齢者が200人(71.2%)、約1億2730万円(73%)に上った。過去に被害に遭った高齢者の名簿などを基に、再度アプローチしている傾向があるという。【千代崎聖史】

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最終更新:9月3日13時36分

毎日新聞

 

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