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【裁判員3例目(11)】「生きた心地しなかった」 2人目の強姦被害者の調書に表情こわばる裁判員 (1/3ページ)
《引き続き、「第3事件」と呼ばれる住居侵入・窃盗未遂事件で、田嶋靖広被告(22)に自宅へ侵入されたという男性の供述調書を検察官が読み上げた》
《帰宅後、割れた窓ガラスなどを見て、自宅が荒らされたことに気づいた男性は、その後、事件が強盗強姦事件の犯人だった田嶋被告による犯行であることを警察から知らされたという。調書で、男性はその複雑な心境を述べている》
検察官「空き巣の犯人を聞きましたが、私の親戚(しんせき)や知人ではありません」
「もし、犯人が盗みに入ったとき、自分や彼女が鉢合わせしたときのことを考えると、とても恐ろしく感じます」
《左から3人目の男性裁判員は身じろぎもせず、検察官をじっと見つめている》
検察官「犯人を到底許すことはできません。厳重に処罰されることを望みます」
《第3事件の被害者の調書を読み終え、検察官は「第4事件」と呼ばれる2件目の強盗強姦事件について証拠説明を始めた》
《証拠資料などが裁判員にも配られる。6人の裁判員それぞれがページをめくり、じっくりと目を通している》
検察官「この事件についても、証拠は裁判所に提出されます。メモなどは取っていただかなくて結構ですので、私の説明をよく聞いて頂ければと思います」
《第1事件と同様、被害女性のプライバシーに配慮して、傍聴人も見ることができる壁掛けの大型モニターの電源が落とされた。検察側の示す写真などは、裁判員の手元のモニターにだけ映し出される》
検察官「被告は玄関から押し入りました。(被害者の)Bさんは逃げましたが台所付近で捕まりました」
「写真をごらんください。床に組み立て式の物干しが倒れています。『払えるものがないなら、体で払え』といわれ、(Bさんが)逃げようともみあったときに倒れたものです」
「これは寝室のベッドです。このベッドでBさんは強姦されました。タオルが2枚ありますが、被告がBさんの手足を縛るなどしたものです」
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