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【裁判員3例目(9)】「はじめから強盗目的では?」 厳しく追及する検察官 (2/4ページ)
このニュースのトピックス:裁判員制度
検察官「金は見つかりましたか」
田嶋被告「ありませんでした」
検察官「部屋の住人が若い女性であることは分かりましたか」
田嶋被告「置いているものがピンクだったり、部屋の雰囲気からそうだと思いました」
《そうして室内を物色している最中に、被害者のAさんが帰宅したという》
検察官「あなたはどこに隠れましたか」
田嶋被告「寝室とリビングの間に隠れました」
検察官「Aさんはどこにいましたか」
田嶋被告「リビングのステレオの前にいたと思います」
検察官「そして背後からAさんを襲ったのですね」
田嶋被告「はい」
《ここで検察官は被告人本人が参加して作られた、Aさんを襲ったときの状況を示した再現写真を、裁判員の手元のモニターに映し、田嶋被告には直接前に示した。検察官は顔を何度も裁判員に向けながら、当時の様子を細かく伝えていく》
検察官「これが、あなたがAさんを襲ったときの再現写真です。状況に間違いはありませんか」
田嶋被告「ありません」
検察官「右手に包丁を持ち、Aさんに見えるように示したということですね」
田嶋被告「そうです」
検察官「被害者と包丁との距離はどのくらいでしたか」
田嶋被告「約13センチだったと思います」
《犯行時、のど元に包丁を突きつけたか否かについては、数少ない検察側と弁護側で意見が食い違う部分だ》
検察官「突きつけたという表現が適正なのかは裁判員の皆さんに判断してもらうことにしましょう。では、Aさんはその時、どういう動きをしました?」
田嶋被告「自分の手首をつかんで包丁から手を外そうとしていました」
検察官「体を動かして抵抗するようなことはありませんでしたか」
田嶋被告「動かしていました」
検察官「その後、強姦したという流れでいいですね」
田嶋被告「はい」
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