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【裁判員3例目(7)】「思い通りになり、一層興奮して…」被告調書に身勝手な言い分 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:裁判員制度
検察官「女性が無防備なのをみて、女性を襲って金を奪おうと考えました。女性の背後から近づき、あと1、2歩ぐらいまで近づいたとき、ゴミ箱に足をぶつけて音を立ててしまいました」
《女性に気付かれたと思った被告は一気に豹変(ひょうへん)する。裁判員の手元のモニターには、警察官をAさんに見立てた再現写真が続けて示されている》
検察官「すぐに襲いかかって、右手に持っていた包丁を女性に突き付け、声を出されないように左手で口をふさぎました。女性の耳元で『おとなしくしろ。騒ぐな。殺すぞ』と脅しました。脅したときには金を奪うだけでなく、強姦したい気持ちがありました」
《ここで、被告の身勝手な犯行動機の一面があらわれる》
検察官「(専門学校を退学し)東京から戻ってきてから女性と性交していなく、性欲が余っていました。太ももがはっきり見えていて、強姦したいという欲求がわいてきました」
「女性は右手を動かして包丁を離そうとしたり、身体を前後左右に揺すったりして抵抗したので、耳元で『おとなしくしろ。これが何か分かるだろ。抵抗したら殺すぞ』と脅しました。女性は脅しがきいたのか、おとなしくなり、思い通りになると思い、一層,
性的興奮が増しました」
《検察官は、田嶋被告がAさんを寝室に連れて行き、実際に暴行にいたる経緯を説明していく》
検察官「顔を見られないようにバスタオルで女性を目隠しし、ベッドに押し倒しました。女性は小さな声で『助けてください』と言っていましたが、やめるつもりはありませんでした。抵抗されないように手を頭の上にあげさせ、タオルで両手首をしばりました」
《必死に抵抗するAさん。しかし、田嶋被告は無理やり犯行を推し進めたという》
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