2009年9月3日13時52分
IOCの評価報告を受けて記者会見する、(左から)招致委の竹田恒和副会長、小谷実可子理事、成田真由美アスリート委員会副委員長=3日午前、東京都庁、福岡亜純撮影
16年五輪開催を目指す候補4都市についての国際オリンピック委員会(IOC)の評価報告書が2日に公表されたことを受け、4都市の関係者はそれぞれ手応えを語った。開催地は10月2日のIOC総会でIOC委員の投票で決まる。
日本オリンピック委員会(JOC)会長で東京招致委の竹田恒和副会長は3日午前、東京都庁での会見で「選手に負担をかけないコンパクトな開催計画や国の財政保証がある盤石な財政面など、我々の訴えが高く評価された」と語った。
報告書には、4都市で最低だった世論の支持率(55.5%)に加え、「既存施設の中に、実際には大規模な改修が必要なところがある」との厳しい指摘も書き込まれた。この点については「4月の評価委の視察の際に指摘を受けて6月のIOC委員へのプレゼンの中ですでに説明しており、解決済みだ」(槙英俊事務次長)として、今後は懸念材料にならないとの考えを示した。
竹田副会長は「各IOC委員が東京の計画を支持してくれているという感触をつかんでいる。長所をさらに強調していきたい」と表情を引き締めた。