ローカルニュース

政権交代でどうなるETC 民主党高速道無料公約

2009年09月03日

 高速道路の料金無料化をマニフェスト(政権公約)に盛り込んだ民主党が衆院選で圧勝したのを受け、ETC(自動料金収受システム)車載器の販売の先行きが懸念されている。鳥取県内のカー用品店では、売れ行きが鈍ったり、キャンセルが出ている。「政権交代の影響はない」と静観する業者もあるが、中には「買い控えが強まった」と戸惑いの声が上がる。

自公政権が割引サービスを打ち出したころ、ETC車載器は飛ぶように売れたが…=鳥取市内のカー用品店

 自公政権はETCの利用者を対象に「高速料金の休日千円」を打ち出し、全国的にETCを買い求める特需が起きた。しかし、民主党政権下では、高速料金が順次無料化され、ETCを使わなくて済む路線が出てくる可能性があるという。

 「民主党の優勢が報じられたころから特に売れなくなった」と鳥取市内のカー用品店の担当者。半月ほど前までは店頭に出してもすぐに売り切れたが、現在は在庫が店内に積み上げられている。売り上げは今年3月と比べて半分近く落ち込んだ。

 「ETCは不要になるの」。そんな問い合わせも同店には寄せられている。担当者は「『詳細は分かりません』と答えるしかない。どの道路が無料化されるか不明なので、しばらくは様子見です」と話す。

 イエローハット鳥取店(同市古海)では今年3月、割引サービスがスタートした直後から購入者が続出。100台以上の在庫は2日間でなくなり、その後も入荷が見込めなくなっていたが、1カ月ほど前から在庫に余裕が出てきた。

 「商品が消費者に行き届いた面があるので、政権交代の影響はあまりない」と分析する担当者。一方で予約した人から「今後の様子を見る」とキャンセルもあったという。



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