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新聞協会賞:毎日新聞社、編集部門で4年連続の受賞 「無保険の子」救済報道

 日本新聞協会は2日、09年度の新聞協会賞を発表した。優れた報道に贈られる編集部門で、毎日新聞大阪本社社会部の「無保険の子」取材班(代表=戸田栄・地方部副部長)の「『無保険の子』救済キャンペーン」(企画部門)など3件が選ばれた。毎日新聞社の編集部門での受賞は4年連続24回目で、編集部門の最多受賞記録を更新した。

 同取材班は、親が国民健康保険(国保)の保険料を滞納したために保険証を返還させられ、医療費の全額自己負担を強いられ、医療機関を受診できない「無保険の子」の存在を08年6月に特報した。

 国や自治体が問題を放置し、国民皆保険制度が機能していない実態や保険料の地域格差などの構造も明らかにし、救済キャンペーンを展開した。報道は政府や国会を動かし、同年12月に国保法が改正され、義務教育以下の無保険の子どもに今年4月から保険証が交付されることになった。

 新聞協会は受賞理由について「厚生労働省による実態調査、自治体の救済策、さらに国保法改正が実現し、全国3万3000人の救済に道を開いた成果は特筆すべきものだ」としている。

 毎日新聞の過去3年の受賞作は、「『パキスタン地震』一連の写真報道」(06年度)▽「長崎市長銃撃事件の写真報道」(07年度)▽「『石綿被害 新たに520カ所 厚労省は非公表』のスクープなどアスベスト被害の情報公開と被害者救済に向けた一連の報道」(08年度)。

毎日新聞 2009年9月3日 東京朝刊

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