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被告の設定「不名誉」 最高裁「裁判員」映画に青森反発
このニュースのトピックス:裁判員制度
青森出身の出稼ぎ労働者が解雇された腹いせに寮に放火−。最高裁が制作した裁判員裁判の広報用映画をめぐり、被告の出身地とされた地元から「不名誉」と残念がる声が出ている。
映画は「裁判員 選ばれ、そして見えてきたもの」。主人公が参加する裁判員裁判の被告は「表津軽郡」という架空の土地だが青森県出身の設定で、なまりのある言葉で話す。弘前大人文学部の裁判法の授業で映画を見た学生が「津軽弁をばかにしている」と感想を寄せた。飯孝行准教授は「予断を与えないことが重要な裁判員裁判の映画なのに、出稼ぎ労働者を犯罪予備軍のパターンの一つにしている」と指摘した。
最高裁は「県民の心情を害するような表現があったとすれば申し訳ない」とする一方で「一つの映画として見ていただき、裁判員裁判の理解を深めてもらえればありがたい」としている。
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