アース製薬は2日、マスク市場に参入すると発表した。米マスクメーカーからウイルスや細菌の侵入を防ぐ効果が高い高級マスクを調達し、15日から自社ブランドで販売する。希望小売価格は1枚945円と通常のマスクの10倍以上。新型インフルエンザが流行期に入り、医療関係者や重症化の危険性がある妊婦などに高機能品の需要が高いと判断した。
新商品は「ウィルガード バイラマスク」。米ワインプロダクト社(ロサンゼルス)から商品を調達し、初年度に10億円の売上高を目指す。将来はタイや中国などのアジアでも販売する。従来のマスクにある耳かけ部分をなくし、特殊なシールで直接顔に張り付けて使う。密閉性が高まり、長時間使用しても耳が痛くならない。医療機関などに売り込む。
他社もマスクの販売を強化している。最大手のユニ・チャームは秋冬の生産量を前年同時期の3倍に高めるほか、白元(東京・台東)も秋からマスクの生産能力を3倍の5億枚に引き上げる。(02日 21:38)