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【社会】集団感染 1330件に拡大 新型インフル 1週間集計 東京5.4倍で最多2009年9月3日 朝刊 厚生労働省は二日、学校や医療・福祉施設などで確認された新型インフルエンザとみられる集団感染の発生件数が、八月二十四〜三十日までの一週間で千三百三十件に上り、前の週の約一・五倍になったと発表した。 自治体側から臨時休校・休業などの要請を受け、実施に踏み切った学校や社会福祉施設は二百九十九で、前の週の約二・二倍。 集団感染は七月下旬の調査開始から五週連続で増加。都道府県別では前週まで最も多かった沖縄は四番目となり、東京が約五・四倍の百六十七件で全国最多、次いで北海道が約四・四倍の九十三件とそれぞれ大幅に増えた。 集団感染について厚労省は、前週までは詳細(PCR)検査で感染が確認された患者を含む件数を集約していたが、今回からはPCR検査で新型と確認されなくても、症状を示す患者が出た場合には集団感染とみなして報告を求める方式に変更。それによると、都道府県別で東京、北海道に次いで多かったのは大阪七十八件(前週三十一件)、沖縄七十二件(同五十六件)、福岡五十七件(同二十九件)、新潟五十件(同三十件)などの順。 臨時休校を実施した学校や、デイサービスなどを休業した社会福祉施設が最も多かったのは北海道の八十九。次いで沖縄の六十七だった。 一日までの一週間に入院した患者数(速報値)は八十七人で、前週(八月十九〜二十五日)の速報値(百五人)より十八人減少。内訳は男性五十九人、女性二十八人。十九歳以下が六十四人で全体の約七割。基礎疾患があるなど重症化の恐れがある人は四十人。急性脳症になったり、人工呼吸器を装着する状態になったりした人は七人に上った。 ◆京都と高知で感染者が死亡 全国10例目京都府は二日、新型インフルエンザに感染していた木津川市の男性(69)が死亡したと発表した。高知県でも七十代男性が死亡し、新型インフル感染者(疑いのある人を含む)の死亡は全国で十例となった。 府によると、男性は肺と心臓に慢性疾患があった。高知県によると、七十代男性は糖尿病と閉塞(へいそく)性肺疾患の慢性疾患があり、約一カ月半入院。発熱後の今月一日に高知市内で死亡した。
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