2009年9月2日
ソニーの有機ELを使った高級モデルのウォークマン
米アップルの携帯音楽プレーヤー「iPod」が、8月末の週間国内販売台数で、首位から転落した。トップの座を奪われたのは05年1月の第1週以来、242週ぶりで、ソニーの「ウォークマン」が抜いた。iPodの新製品が出るとの観測が流れ、買い控えが起きたとの見方もある。
調査会社BCNが2日発表した。8月24〜30日の販売台数シェアは、ソニーが43.0%、アップルが42.1%だった。「iPodナノ」が発売された05年には、アップルのシェアは6割弱、ソニーが1割弱と大差がついていた。ウォークマンが首位に立つのは記録が残る02年7月以来初めてという。
前回、iPodが首位を譲ったのは韓国メーカーだった。ただ、今回はiPodの在庫が品薄になっているほか、「今月上旬にも新型が発表されるとの情報が流れ、買い控えが起きている」(関係者)との見方がある。
ソニー広報センターは「高級機種から手頃な価格まで、幅広い機種をそろえたことがうけたのではないか」とみている。(五十嵐大介)