県税事務所が行った債権差し押さえ処分は無効だとして、プロレスラーの坂田亘さんが県を相手取り、処分の取り消しを求める訴訟を岐阜地裁に起こしていたことが1日、分かった。

 坂田さんは、タレント小池栄子さんの夫で東京都在住。

 訴状などによると、県税事務所は昨年11月、県税を滞納している岐阜市の有限会社に坂田さんが6千万円の債務があるとして、滞納金を徴収するため債権差し押さえ処分をした。しかし、坂田さんは同社などの代表を務める男性の仕事にかつて協力したことはあったが、同社の存在は知らず「1円たりとも借りたことはない」と主張している。

 原告代理人は「全く知らない会社から金を借りるなどあり得ない」と話している。一方、県税務課は「現段階でコメントできることはない」としている。

 この有限会社と男性などは今年3月、法人税法違反罪で有罪判決が確定している。