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「鉄道貨物輸送は可能性を秘めた輸送手段だ」 本田鉄道局長が会見
国土交通省の本田勝鉄道局長はこのほど、専門紙記者会と就任会見を行い、高速道路の1000円乗り放題政策の鉄道への影響について「影響は確実にあると思うが、これを定量的に把握するのは難しく、今の時点では定量的なデータは出ていない。もう少し様子を見たい」、また、鉄道貨物輸送の最近の低迷について「トラック輸送もそうだが安定的な輸送サービスをやればもっと伸びる。JR貨物にはもっともっと営業活動をやってほしい。鉄道貨物輸送は決してじり貧ではない、可能性を秘めた輸送手段だ」などと語った。主な発言は次の通り。
「日本の鉄道は人々の暮らしを支えている輸送手段であり、幹線鉄道網は日本の大動脈だ」「行政として、鉄道を知っていただくために積極的に透明性のある行政に努めるとともにスピード感を持ってやっていきたい」
「(高速道路の1000円乗り放題について)JR3社の四半期決算でも減収減益となっているがこれは景気の低迷などによるものある。高速道路料金1000円がどれだけ影響があったかははっきりしない。1000円問題だけをもって鉄道の議論をすることはどうか。今の段階では定量的なデータも出ていない。もう少し様子を見てい。トラックやバスには割引料金も入っているし…」
「(鉄道貨物の最近の低迷について)鉄道貨物輸送は決してじり貧ではない。可能性のある、まだまだ(発展の)余地のある輸送手段だ。もし、行政が邪魔しているのなら制度を手直しする」。
カーゴニュース8月20日号