四国旅客鉄道（ＪＲ四国）は19日、お盆期間（７〜18日）の主要３路線合計の利用客数（上り下りの合計）が前年のほぼ同じ時期に比べて15％少ない17万1300人だったと発表した。高速道路の休日料金下げがお盆期間中の平日の一部も対象になったことによる客離れに加え、期間中に台風９号の接近に伴う運休列車の大量発生があったことが響いた。

　主要３路線とは別に、利用者が最も多い瀬戸大橋線は12％減の33万7800人だった。悪天候に加え、同じ瀬戸大橋の上を通っている高速道路の瀬戸中央自動車道をはじめとする本州四国連絡高速道路と競合することも響いた。

　ＪＲ四国によると、中国地方などで大きな被害をもたらした台風９号が接近した９〜10日に484本の列車が運休した。例年なら帰省客需要で書き入れ時となるだけに痛手となった。

　子会社のジェイアール四国バスが運営する高速バスも同じ期間の利用客数が14％減の13万4000人と苦戦した。便数自体を４％減らしたが、それを上回る乗客数の落ち込みだった。