JR四国は、7月分の鉄道営業概況を発表した。鉄道事業の全体収入は前年同月比で5億400万円(13・5%)減の32億2100万円。4カ月連続で前年同月比1割以上の減収となった。
普通収入は同14・8%、定期収入は同4・1%の減。減少分の半分は高速道路の割引の影響、残り半分は景気悪化によるものという。特に、通勤者減による定期の売り上げの落ち込みが目立ち始めたという。
同社では、減収対策として、普通列車の車両数の見直しやワンマン列車の拡大を行い、経費を節約する方針。松田清宏社長は「高速道路が無料化されれば、影響はさらに大きくなる。高速道路だけでは動けない人もいる。鉄道、フェリー、バスなど交通機関全体の手当を(政府には)考えてほしい」と話していた。【松倉佑輔】
毎日新聞 2009年9月2日 地方版