お盆の高速バス利用前年割れ 九州15路線、ETC割引など影響
九州運輸局が2日発表したお盆期間中(8月10〜16日)の高速バスの輸送実績によると、長崎−福岡など九州域内の主要15路線の輸送人員は計16万5930人で前年より20・9%減少。前年実績を上回った路線はなかった。自動料金収受システム(ETC)搭載車を対象にした高速道路料金の大幅値下げで利用者が自家用車に流れたとみられる。
減少率が最も大きかった路線は北九州−熊本で、前年同期比35%減。北九州−長崎が30・1%減で続いた。この2路線は、豪雨による土砂崩れで九州道福岡−太宰府間が8月12日昼すぎまで通行止めになり、迂回(うかい)路利用に伴う所要時間の増加も敬遠されたようだ。
本県関係の主な路線は、福岡−長崎が21・6%減、福岡−佐世保15・7%減、長崎−熊本16%減、長崎−大分15・1%減など。
|