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【裁判員3例目(3)】「女性の人格を無視して卑劣」 暴行の様子を生々しく再現する検察官 裁判員は表情変えず (2/3ページ)
《被告は第2事件の際、Bさんが女性のひとり暮らしだったと知ったため、Bさんがいたり帰宅したりしても、力ずくで押さえ込んで金を奪おうと考えたという》
検察官「むしろBさんがいた方が、持っている金も奪えるから好都合だと考えました。Bさんの部屋に明かりがついていたので、Bさんがいると思い、『水道管の凍結検査に来た』と偽ってドアを開けさせ、一気に押し入りました」
検察官「後ろ手に手錠をかけ、『殺されたくなかったら言うことを聞け』と脅して現金を奪いました。さらに、Bさんへの制裁として強姦することにし、『態度がでかい。払えるものがないなら、身体で払え』と脅しました」
《田嶋被告は、危険を察知して逃げようとしたBさんを後ろから押さえ込み、寝室で暴行に及んだという》
《さらに、検察官は田嶋被告の暴行の様子を生々しく説明した。裁判員の表情には変化は見られない》
《検察官は続けて、被告が第2事件で盗んだゲーム機を十和田市内のリサイクルショップで売却したことから逮捕に至り、被告のDNA型と、第1事件と第4事件の現場に残された遺留物のDNA型が一致したことを明らかにする》
《事件概要の説明を終えた検察官は、量刑を判断する上で注目してもらいたい点を列挙していった。1番目は「女性の人格を無視、卑劣」という点。包丁を突き付けたり、後ろ手に手錠をかけて「殺すぞ」と脅した部分を改めて強調した。2番目は「被害者に深刻な影響」が残っていること、3番目はAさん、Bさんの「被害感情」だ》
検察官「Aさん、Bさんはしばらく仕事を休んで、引っ越しをせざるを得なくなりました。被害から時間が経っていますが、AさんもBさんもいまだに大きな物音をこわがり、心の傷は癒えていません。Aさん、Bさんは直接意見を述べることになっています。どれほど深い精神的な打撃を受けたかを聞いてほしいです」
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