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【裁判員3例目(2)】検察官「資料のようなやりとりが…」 プライバシー保護のため細かな描写は口にせず (2/3ページ)
《冒頭陳述によると、田嶋被告は高校卒業後に東京都内にある専門学校に入学したが、1年で地元の十和田市に戻り、18年3月に親戚(しんせき)が経営する住宅建築の会社に就職。同社の関連会社で賃貸管理の仕事をしていたという》
検察官「しかし、被告は給料が安い、自分のやりたかった仕事ではないなどと、仕事に不満を感じるようになりました」
《その不満をはらすため、スナックに入り浸るようになった田嶋被告は、たちまち金に困るようになったという》
検察官「それで、被告は7月10日に十和田市のアパートに盗みに入ったのです。当時、被告は19歳でした」
《起訴状によると、第1事件は18年7月10日、十和田市のAさん方に窓から侵入、その後帰宅した女性に包丁を突きつけ『言うことを聞け、殺すぞ』などと言って現金1万4千円を奪い、女性を暴行したとされている》
検察官「Aさんの部屋は、被告の勤務先が管理するアパートの1階にありました」
《田嶋被告は、事前に用意した2枚のタオルで顔と髪を隠し、午後9時25分ごろ、窓からAさん方に侵入した。当時、Aさんは留守だった》
検察官「住人が帰ってきたら脅すために、流し台から包丁を出して手に持ちました。物色していると、Aさんが帰宅しました」
《すぐに物陰に隠れ、Aさんの様子を伺っていた田嶋被告》
検察官「AさんはTシャツに着替え、音楽を聴きながら過ごしていました」
《田嶋被告はここで、住人が若い女性であることを確認、強姦して金を取ろうと考えたという》
検察官「被告は背後から近づくと、包丁を突きつけ、『言うことを聞け。殺すぞ』などと言って寝室に連れて行きました」
「そして、Aさんの部屋にあったタオルで目隠しさせ、両手を縛ってあおむけにさせ、強姦しました」
《“強姦”の言葉に顔をしかめながら、検察官の言葉に聞き入る裁判員。検察官は、さらに当時の状況について説明する》
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