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【裁判員3例目(1)】初の性犯罪審理 「被害者の名は口にしないで」裁判長が強く念押し 女性裁判員は1人だけ (3/3ページ)
このニュースのトピックス:裁判員制度
検察官「では、被告に起訴状を示します」
《検察官は読み上げられなかった被害者の名前などが記された起訴状を田嶋被告に示した》
裁判長「では、これら4つの事件について審理していきます」
《小川裁判長は、黙秘権について説明を行うと、続いて、あらためて被害者のプライバシー保護について、田嶋被告にも念を押した》
裁判長「さきほど説明したように、第1事件の被害者はAさん、第2事件の被害者はBさんと呼びます。被告も、被害者の名前を絶対に口にしないようにしてください」
《小さな声で「はい」と答える田嶋被告。ここでやっと罪状認否に移った》
裁判長「4つの事件に間違いはありませんか」
被告「間違いありません」
弁護人「第1事件で、右手に包丁を持ち、のど元に突きつけた、とありますが、包丁をのど元に突きつけてはいません。胸の近くでAさんに見えるよう包丁を出しただけです。それ以外は認めます」
《事前に行われた公判前整理手続きでは、事件について大きな争いはなく、争点は量刑であることが確認されている。弁護人も、細かな表現を指摘したのみで、後は事件についての起訴事実を認めた》
裁判長「それでは、これから証拠調べに入ります。被告は席に戻って聞いてください」
《促されるまま、弁護人の隣に座った田嶋被告。これから、最初に検察官の冒頭陳述が行われる。検察官は、どのような形で事件を描いていくのだろうか》
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