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【裁判員3例目(1)】初の性犯罪審理 「被害者の名は口にしないで」裁判長が強く念押し 女性裁判員は1人だけ (2/3ページ)
このニュースのトピックス:裁判員制度
裁判長「まず、住所や氏名などを確認します。名前を言ってください」
被告「田嶋靖広です」
《小川裁判長に問われるまま、小さな声で名前や生年月日などを告げる田嶋被告。確認を終えた小川裁判長は、公判の進め方について説明を始めた》
裁判長「まず最初に事件の起訴状を朗読します。起訴状は4つありますが、事件が起きた順番に、第1事件、第2事件、第3事件、第4事件と呼びます。なお、プライバシー保護のため、性犯罪事件の被害者を、Aさん、Bさんと呼びます」
《プライバシー保護について、小川裁判長は説明を加える》
裁判長「では、朗読お願いします」
《向かって左手に座っていた女性検察官が立ち上がり、起訴状を読み上げ始めた》
《起訴状によると、田嶋被告は、(1)平成18年7月10日、青森県十和田市の女性方に窓から侵入、その後帰宅した女性に包丁を突きつけ「言うことを聞け、殺すぞ」などと言って現金1万4千円を奪い、女性を暴行した(第1事件=住居侵入、強盗強姦)(2)20年6月7日、同市の女性方に侵入、現金2千円とゲーム機などを盗んだ(第2事件=住居侵入、窃盗)(3)今年1月7日、同市の男性方に窃盗目的で侵入して現金などを物色したが、発見できず逃走した(第3事件=住居侵入、窃盗未遂)(4)同日、強盗目的で女性方に水道管の凍結検査を装って訪れ、「おとなしくしろ」などと言い、女性に手錠などをかけ、現金約4万8500円を奪い、暴行した(第4事件=住居侵入、強盗強姦)−とされている》
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