13 years have now passed since we formed of the former Democratic Party of Japan. During the time since then, post-cold war Japan has been continually buffeted by the winds of market fundamentalism in a US-led movement which is more usually called globalization. Freedom is supposed to be the highest of all values but in the fundamentalist pursuit of capitalism, which can be described as ‘freedom formalized in economic terms’, has resulted in people being treated not as an end but as a means. Consequently human dignity has been lost. The recent financial crisis and its aftermath have once again forced us to take note of this reality. How can we put an end to unrestrained market fundamentalism and financial capitalism that are void of morals or moderation in order to protect the finances and livelihoods of our citizens? That is the issue we are now facing.
**NYT** In the post-Cold War period, Japan has been continually buffeted by the winds of market fundamentalism in a U.S.-led movement that is more usually called globalization. In the fundamentalist pursuit of capitalism people are treated not as an end but as a means. Consequently, human dignity is lost.How can we put an end to unrestrained market fundamentalism and financial capitalism, that are void of morals or moderation, in order to protect the finances and livelihoods of our citizens? That is the issue we are now facing.
既に『「東アジア共同体」という幻想』のコメントでも指摘しましたが、 ざっとVoiceバージョンとCSMバージョンという2つのバージョンが存在し、NYTに出たのはCSMバージョンに多少手を加えたものです。何カ所か削除して少しだけ短くなっているほか、語句にも少し手が入っています。(Human dignity has been lost. が Human dignity is lost. になっているなど。)
CSM版では、至上の価値であるはずの「自由」の部分、 Freedom is supposed to be the highest of all values, but in the fundamentalist pursuit of capitalism people are treated not as an end but as a means. もありますし、
「道義と節度を喪失した金融資本主義、市場至上主義」のところも How can we put an end to unrestrained market fundamentalism and financial capitalism that are void of morals or moderation in order to protect the finances and livelihoods of our citizens? とコンマがなく、制限用法のままで、鳩山事務所公式英文のままとなっています。
バカ検察を使って小沢さんの秘書を逮捕・起訴したところから始まると思うのですが、阿呆内閣は姑息なことをやりすぎる。こんな姑息なことは二度とやらない自民党にしないといけない。日本の民度は高いのです!
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090831-OYT1T01277.htm
民主党の情報管理は相当しっかりしないと、これから自民党のネガティブ・キャンペーンが始まりますよ。
雑誌「Voice」に掲載された論文は、鳩山氏の個人サイトで原文、英訳文、韓国語訳文がそれぞれ公開されており、米各紙はこれを転載したものと思われます。(一字一句確認したわけではありませんが)
http://www.hatoyama.gr.jp/masscomm/090810.html
まあ積極的寄稿をしてないにせよ、サイトで英語訳公開してる時点で、米紙に転載されても文句は言えないと思いますが。
阿呆内閣が成立してから、「もうすぐ満州事変が起きる」とかいう噂が永田町界隈で流れて、なんのことやろうと思ってました。石原莞爾は、国政情勢を考慮すればあのタイミングしかないと判断していたし、そもそも張作霖は軍閥であったため、中国国内での評判は良くなかった。満州事変は、謀略でしたが、若干の大義もあったのです。
もう、うんざりですよ、こういうのは。これでは、民主党も、国会で決算承認を行うことができなくなる。
<論文は日本の月刊誌「Voice」9月号に掲載されたもので、英訳は鳩山事務所で行ったという。同紙[VOICE]関係者は本紙の電話取材に対し、「紙幅に合わせて短縮し、いくつか不明瞭(めいりょう)な単語を変えたが、内容で本質的なことが編集で変えられたことは断じてない」と強調した>
つまりCSMからVOICE編集部に転載の要請があり、原文を事務所が訳したのだから、文責は鳩山氏側にあります。これは「寄稿」と考えるのが普通でしょう。「事実誤認」は民主党のほうです。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090831-OYT1T01277.htm
こちらの記事の「同紙」とは、文脈的にVoiceではなく、ニューヨークタイムズのことではないでしょうか。
Voiceであるなら「同誌」とするはずですし。
そもそも自民党寄りの読売が書いている記事が100%正しいという前提が疑問です。また個人サイトに英訳を掲載したのは単に鳩山事務所としての英語話者向けのサービスで、それをNYTが勝手に盗作して掲載した可能性もある訳です。おまけにNYTは「短縮して単語を直した」と言っているので編集の手を加えたのは明らかで、この短縮や単語の改変について鳩山氏の最終了承が得られていたのか現時点では不明です。事実関係が明白になる前に「鳩山氏の『寄稿してない』という反論が間違い」と断定するのは如何かと思います。
とりあえず、VOICE誌を買って読んでみましょう。論文をしっかり批評することこそが重要だと思います。それをやらないでアメリカがどうこう言ってもしょうがないと思います。
http://www.hatoyama.gr.jp/masscomm/090810_e.doc
これは原文に忠実な訳で、分量もNYT論文の数倍です。これをNYT(あるいはCSM)が「反グローバリズム」の部分だけ抜粋したとすれば問題ですが、考えにくいですね。私の印象では、あの英文はとてもNYTのレベルじゃない。
いずれにせよ英文の最終確認は事務所がするはずだから、その手続きがどうなっていたのか・・・
結果として日本のリーダーになると目される人物がこんな些細なミス等によって嘲笑されたりバカにされるのは国益に反しますね。
その人物や取り巻きがおかしな反論なんかしてフレーミングが変わってしまったら、もっとおかしなことになりかねない。
とりあえず「顔」になるんだから気を付けてほしいですね。
脇が甘いな、という印象。
ビジネスの世界とちがい、政治の世界は本当にだらしない。とくに選挙のときは人手不足になるので、作業の手伝いをしてもらえるなら誰でもいいとなりますから。読売もそれは分かっているはずですが、やってしまったのでしょう。こういうことだから、巨人ファンが増えないのですw
自民党は、正々堂々と立ち向かわないといけない。金と謀略では勝てないということを思い知らないといけない。いいのがたくさん落選して、悪いのがたくさん残ってしまったので、むずかしいことではありますが。
そしてこの日から13年が経過した。この間、冷戦後の日本は、アメリカ発のグローバリズムという名の市場原理主義に翻弄されつづけた。至上の価値であるはずの「自由」、その「自由の経済的形式」である資本主義が原理的に追求されていくとき、人間は目的ではなく手段におとしめられ、その尊厳を失う。金融危機後の世界で、われわれはこのことにあらためて気が付いた。道義と節度を喪失した金融資本主義、市場至上主義にいかにして歯止めをかけ、国民経済と国民生活を守っていくか。それがいまわれわれに突き付けられている課題である。
**鳩山事務所公式英訳**
13 years have now passed since we formed of the former Democratic Party of Japan. During the time since then, post-cold war Japan has been continually buffeted by the winds of market fundamentalism in a US-led movement which is more usually called globalization. Freedom is supposed to be the highest of all values but in the fundamentalist pursuit of capitalism, which can be described as ‘freedom formalized in economic terms’, has resulted in people being treated not as an end but as a means. Consequently human dignity has been lost. The recent financial crisis and its aftermath have once again forced us to take note of this reality. How can we put an end to unrestrained market fundamentalism and financial capitalism that are void of morals or moderation in order to protect the finances and livelihoods of our citizens? That is the issue we are now facing.
**NYT**
In the post-Cold War period, Japan has been continually buffeted by the winds of market fundamentalism in a U.S.-led movement that is more usually called globalization. In the fundamentalist pursuit of capitalism people are treated not as an end but as a means. Consequently, human dignity is lost.How can we put an end to unrestrained market fundamentalism and financial capitalism, that are void of morals or moderation, in order to protect the finances and livelihoods of our citizens? That is the issue we are now facing.
3つの文章を比較すると、NYTでは『至上の価値であるはずの「自由」』が翻訳されておらず、日本語原文および鳩山事務所公式英訳では制限用法なのに、 NYT版ではあえて非制限用法になっているところなどが気になります。NYT版では、恣意的に鳩山が反自由主義者であるとの印象を植え付けようとしているように感じました。あえてコンマを2個打って非制限用法にするなんてちょっとひどいですね。
鳩山事務所は何をチェックしていたのでしょうか。
何よりも妙訳として問題なのは、鳩山ファミリーが依拠しているCoudenhove-Kalergiの博愛思想と汎ヨーロッパの説明が全てカットされ、最後の締めだけに使われているところです。日本語の原文を読めば、東アジアをヨーロッパ的な社会構造にしようという、実現可能性はともかくとして、よくある分かりやすい議論だと思います。
たぶん事務所もNYTバージョンを鳩山氏に見せたけど、選挙のドタバタの最中で「まかせる」とかいわれて、深く考えずにOKしたものと思われます。どっちが抜粋したかはわからないが、私は事務所がやったと思う。
読売の記事は、まさに選挙で忙しいときの電話取材です。誰が応じたのかもわからない。
「少数野党」にまで転落してしまった自民党は、もはや予算に注文をつけることもできません。しかし決算を要求することはできる。それこそが、過去に政権与党であったことの証になるのです。また国会で決算が承認されなければ予算が承認されないという方向に日本の政治を向かわせることこそが、官僚政治を否定するイギリス型の議会政治であり、根底から財政を立て直すための手段でもあるのです。それをはじめなければならないときに、こんなものにエネルギーを注いでどうするのよと思うわけですよ、私としては。
毎日新聞によれば、鳩山氏は「日本の雑誌に載ったものを、その新聞社が抜粋して載せた。グローバリゼーションの負の部分だけを言うつもりはなかった」と言っているようですが、これはおかしい。抜粋したとしても、最終的なバージョンを見せるはずです。まして8月19日にCSMに出たのだから、それが原文の論旨と違うなら、その段階で訂正しておけば26日のNYTに出ることはなかった。
今までなら、野党の党首がCSMなんてマイナーな新聞に寄稿しても話題にもならなかったが、大反響を呼んだのに驚いて「私が書いたんじゃない」と言い訳したものと思われます。抜粋したのがCSMやNYTだとしても、(紙でいえば)ゲラをOKしたら、文責は100%著者にあります。
これは、CSMから NYTに転載した際の話だと思います。
既に『「東アジア共同体」という幻想』のコメントでも指摘しましたが、
ざっとVoiceバージョンとCSMバージョンという2つのバージョンが存在し、NYTに出たのはCSMバージョンに多少手を加えたものです。何カ所か削除して少しだけ短くなっているほか、語句にも少し手が入っています。(Human dignity has been lost. が Human dignity is lost. になっているなど。)
NYTがVoiceバージョンに大幅に手を加えたという話ではないと思います。
大幅に変わったのはCSMバージョンが出た時です。
Freedom is supposed to be the highest of all values, but in the fundamentalist pursuit of capitalism people are treated not as an end but as a means.
もありますし、
「道義と節度を喪失した金融資本主義、市場至上主義」のところも
How can we put an end to unrestrained market fundamentalism and financial capitalism that are void of morals or moderation in order to protect the finances and livelihoods of our citizens?
とコンマがなく、制限用法のままで、鳩山事務所公式英文のままとなっています。
文章を削ったり、あえてコンマを入れて非制限用法にしたのはCSMからNYTに転載される間ということになります。客観的にいまのところいえるのは、鳩山側かNYTのどちらかがこの作業を行ったということです。故意か過失かどういう経緯だったのかは、まだわからないことが多いですね。
もし鳩山さん本人が最終チェックを行ったとしても、一体誰が何を意図してコンマいれたのか謎のままですね。
ええ、それは絶対にあり得ないと思います。
ネイティブスピーカーのプロがあんな稚拙な英文を書くなんてことは全く考えられません。
英語自体が不自然ですので、英訳は日本人だと思います。
(民主党内にももっとまともな英文が書ける人間は何人もいるはずなんですが・・・)
寄稿か否かという点は鳩山氏の説明の一貫性を疑わせる大事なポイントだとは思います。でもそれ以上に神宮司さんがコメントに書いておられるように「寄稿か寄稿でないかは別として、言葉は一人歩きします」という点が重要だと思います。
これは、自民党のネガティブ・キャンペーンが始まるか否かというような小さな問題ではなく、日本の新政権に対するアメリカの世論の趨勢を決めてしまいそうな恐れを感じます。
中国では「千人所指無病而死(千人の指差す所病なくして死す)」と言います。アメリカの千人に指差されて死ぬのが鳩山さんお一人ならいいのですが、日本という国全体が影響を受けそうで怖いです。
秋
全くですね。
元のVoiceバージョンだと、CSM(とNYT)バージョンほどには反米的な印象は与えないように思います。
御指摘の箇所の他にも、fraternityが自由や平等のバランスを取るために必要だという重要なポイントや、devolution という重要なキーワードも、CSMバージョンでは抜けています。
ヨーロッパ人(イギリス人も含めて)には今 devolution と言えば非常にわかりやすいはずなのですが。
私も、Voiceバージョンから CMSバージョンを作成した時の作業に非常に問題があると思います。
(Voiceバージョンにも問題が無いとは言いませんが)
8月13日 英 Financial Times(Voice誌バージョンの英語版からの抜粋)
http://www.ft.com/cms/s/0/99704548-8800-11de-82e4-00144feabdc0.html
8月19日 米 Christian Science Monitor
http://www.csmonitor.com/2009/0819/p09s07-coop.html
8月27日 米 New York Times (CSMバージョンに少し手が入っている)
http://www.nytimes.com/2009/08/27/opinion/27iht-edhatoyama.html?pagewanted=2
(International Herald Tribune の紙版には26日に出たもよう)
8月29日 米 Huffington Post (CSMバージョンと同じ)
http://www.huffingtonpost.com/yukio-hatoyama/japan-must-shake-off-us-s_b_268567.html
大雑把に分けて、Voice誌のバージョン(日英)と CSM のバージョンがあるわけですが、Voice誌バージョンの方が長くて冗長気味な反面何が言いたいのかはまだ把握しやすく、CSM のバージョンの方は短いけれどあまりうまくまとまっておらずわかりにくいように思います。 はっきり言って後者はかなりのやっつけ仕事でしょう。
Financial Times に出たのは明らかにVoice誌バージョンの英語版からの抜粋ですが、
CSMとNYTに出たのは抜粋というよりもVoice誌バージョンを元にした別物と見る方が良いと思います。
なお、New York Times にまた論評が出てました。
"No Clean Sweep" By PHILIP BOWRING
http://www.nytimes.com/2009/09/01/opinion/01iht-edbowring.html?ref=global
強いて言えば、記者クラブを廃止すればこうなりますよという、メディアサイドの脅しかもしれないですけどねw
もとのVOICE論文も決してほめられたものじゃないけど、このCSM=NYTバージョンほどひどいものではありません。Fraternityの説明もカレルギーから説き起こしているし、それなりにバランスを取っていて反米という感じはしない。ところが留保条件を飛ばして「反グローバリズム」の部分だけ抜き出すと、こういうひどい文章になる。学生アルバイトがやったのでなければ、悪意をもってやったとしか思えない。民主党が考えているよりはるかに、この論文のダメージは大きいですよ。
http://www.observingjapan.com/2009/09/hatoyama-shifts-blame.html
いや、私もそこはコンマで挟んだ方がそこまでの流れからして自然な英語になると思いましたよ。
なお、制限用法と非制限用法は、実はあまりはっきり区別できるものではありません。日本の学校英語ではなぜかその意味の違いの区別をコンマにばかり負わせるような説明に終始するようですが、実際はそれほど単純なものではないことは、例えば演説ではコンマで区別することはできないことを見てもわかると思います。
それよりも、Voiceバージョンを元にCSMバージョンを作成した時の変化の方が遥かに大きいわけで、こちらの方が問題です。
(もちろん鳩山氏と民主党の情報管理体制自体に問題があるわけですが)
過去に、読売のナベツネさんが、正力松太郎氏を論じた記事に関して、謝罪文を掲載するようNYTに強く迫ったことがあったと思います。NYTは謝罪文を載せました。どうしてもということであれば、そうするしかないでしょう。しかし、もはや一国の総理ですからねえ、、、
実質的にアメリカから見ると、相変わらずの共産主義アレルギーで
「政権交代=共産化」の図式を無理矢理当てはめる傾向があると思います。
実質的に初めての政権交代ですから、色眼鏡で見られるのも仕方がない。
今回の選挙で「2ちゃんねる」がプロパガンダとして
活躍していたように、結局アメリカの新聞もその延長ではないかと。
そして初めて政権をとる民主党もメディアインテリジェンスが弱いだけかと。
NHKに席をおいていた、池田さんなら良くご存じだと思いますが、
編集で語尾部分を切って、可能性を言い切りにしたり、
大局的なコメントをしたのに、片一方だけの意見を都合良く纏めて、
この人の意見として放送したりとか当たり前です。
アメリカの場合このようにして、都合良く編集され左翼(共産)思考の
持ち主であるという映像や文章は、FOXニュースをはじめしつこく
フェアユースの名の下で放送し、こいつはアメリカの敵だ!と報道します。
日本の場合はニコニコ動画が、組織的なのか自主的なのか分かりませんが、
必死にイメージバッシングしてますが。
NYTもいつ潰れるか分からない新聞になってますし、
日本のテレビメディアはやたらと気にする、ワシントンポストなんて
日本で言えば聖教新聞みたいなものですし、今月にもG20があったり
外交デビューするわけですから、むしろここでFTAに締結に積極的であることを
アピールしてしまえば誤解は解けると思います。
http://www.nytimes.com/2009/09/01/world/asia/01japan.html
民主党支持のリベラル紙でも「市場の改革を放棄する」ことは間違っていると指摘している。オバマ政権は、鳩山氏の考えているような「反グローバリズム」の同志じゃないのです。
すでに読まれてしまったものを、今さら「改ざん」されていると言ってもねえ、、、
論文そのもの内容は、あまり関心しないですね。でも、これを国内の政治で突っつくのは止めたほうがいいでしょう。アメリカ国民の誤解をますます拡大することになりかねない。日本の国益に反しますw
CSMっていうのはいったいどういう程度の団体なんでしょうか? 鳩山由紀夫は一応自著としてサインしてるんですか?NYTに載る文章ってのはレベルが低くても編集が載せてしまうものなんでしょうか?
海外では鳩山氏や民主党についてまだ情報が少ない分、第一印象が非常に重要なはずです。
もっと気をつけて欲しいものですね。
今回の出来事をざっと時系列に並べてみると、
8月10日 Voice 9月号(鳩山氏のウェブサイト上の英語版の日付も8月10日)
8月13日 Financial Times
8月19日 Christian Science Monitor
8月27日 New York Times
8月29日 Huffington Post
一旦英語版をウェブ上に出すと、その後はあっという間ですね。
そもそも8月10日に英語版をウェブ上に出した時に、もっと先のことまで考えておくべきだったんでしょう。Tobias Harris 氏も以前は日本で民主党のスタッフをやってたわけで、そういう人材をちゃんと確保しておかないと今後大変でしょうね。
ま、これだけ大所帯になったんだから、今後はちゃんと手が回るかな?
でも、これは報道記事の一部として引用されているのではなくて、署名つきの投稿論文あつかいですよ? フェアユースとか引用とかいう話ではありませんよ。
(なお、「流用」じゃなくて「引用」ね)
>初めて政権をとる民主党もメディアインテリジェンスが弱い
その点は同感です。
なお、New York Times は所謂リベラル系というか、どちらかというと左派系の民主党寄りの新聞ですので、FOXなどとはだいぶ論調が違います。
ただ、何故か日本がお嫌いなようで、なにかと物議をかもす反日的な記事や論評を出すことがしばしばあります。これには日本の左派系の人たちからも反発を買うことが少なくありません。
また、一応は一流紙ということになってますが、だからと言って全ての記事がちゃんと裏を取っているわけではないのはいずこも同じでしょうね。いい加減な記事もちょくちょくあるようです。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090831/amr0908311832001-n3.htm
(箇条書きで簡潔です)
ついでに、関連記事をひとつ。
【岡本行夫 鳩山さん、よく考えてください 】(本日の産經新聞の1面)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090901/stt0909010304005-n1.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090901-00000061-san-pol
鳩山事務所によると、論文は鳩山氏側がPHP研究所に持ち込んだ。インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT)紙にも転載されたが、一部省略されているという。芳賀大輔秘書は、「PHP研究所とIHTの間ではやり取りがあったようだが、IHTとニューヨーク・タイムズでどうなっているのかは知らない。IHTなどが論文を転載する際、事務所に事前許可を求めることはなかった」と話している。
オバマの、プラハの核廃絶演説の方が左ストレートで反アメリカ資本主義的ではないでしょうか。
これまで日本のマスコミは反体制で存在理由を得て来たところがありますが、選挙後2、3日の現在、何が反体制であるのか真に分かるはずもなく、しかし、ビジネス的には、半年後には、確実にマスコミは態度を決めなければなりません。これからどんな理念で再生を図るのかが課題の自民党と同じ運命にあります。
そしてこれは当ブログでも同じです。これから池田さんは、どんな理念(調理器具)で新しい時代を料理して行くのか、楽しみなのですが、今のところ切れ味が良いようには見えませんが…、仕込み段階なのでしょうか。
IHTの側からみると、PHPがエージェントとして英訳(全文)を提供し、それを抜粋したのだとすれば、たぶんPHPとIHTの間で出版契約をしているはずです。それは当然、著者が承諾していることが前提だから、IHTが著者に直接承諾を求めることはないでしょう。ただ、かなり大胆な抜粋だから、IHTがPHPに圧縮版の確認を求めたかどうかも問題です(普通は確認する)。
問題はPHPと事務所の間で何があったかです。PHPが事務所に無断で英語版を提供したとすれば、責任はPHPという可能性もありますが、秘書はIHTとの間で「やり取りがあった」ことを知っているのだから、海外で発表されることは知っていたのでしょう。IHTが承諾を求めてこなくても、PHPとの間で契約していれば問題ないから、秘書がPHPに海外版の確認を求めなかったのがまずい。
結論としては、やはり「寄稿していない」という鳩山氏の弁明は成立しない。最悪でも、CSMに19日に出たときに訂正を求めるべきだった。ツイッターでも話題になってましたよ。
あ〜あ大変なことになってきた、という感じです。
おかしな反論をするからおかしなことになってしまいましたね。
「寄稿か寄稿でないかは別として」というのは訂正し撤回します。
勘違いしていたようで、実はそこがポイントでしたね。
それにしても、鳩山事務所の情報管理はアバウトですね。「故人献金」のときみたいに、また各社がほじくりはじめて問題が大きくなるのでは・・・
>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090901-00000061-san-pol
英語で書けよな。
WaiWaiで評判だったMainichi Dailyにも見つけられなかった。Japan Timesも。日本に住んでいるアメリカ人も未だに、経緯はわからないままじゃないかね。
日本語でいくら書いたって、アメリカ人には伝わらんぞ。
私の感覚では、論文であれば著者に著者校閲がいって署名をもとめられているべきで、そうでないとしたら、自分のしらないところで勝手に自分の名前で論文が載るとしたらシステムがおかしい。 欧米人でもNYTのシンジゲートとやらによほど精通してない人でない限り(?)そう思う人はたくさんいるのはないでしょうか?
鳩山氏は(あるいは民主党は)責任のある誰かに100億円くらいの賠償訴訟をふっかけてもいいと思います(相手が自分の事務所の秘書なのか、PHPなのかNYTなのかは知りませんが)
博愛がどうとか観念なことが延々と書いてあって、具体的な政策がほとんど書いてない。「小泉改革が格差を生んだ」とか「新自由主義が経済危機の原因だ」みたいな、みのもんたレベルの話が並ぶ。日本のマスコミではこういう話はよくあるけど、海外メディアには理解不能です。野党暮らしが長くて、世界の常識を知らないのでしょう。
今度の事件は、こういう田舎くさい話が世界に通用しないということを、政権につく前に知らしめた点ではよかったと思います。国会の所信表明であれをやったら、大変な恥をかくところだった。
しかしながら、こういうことは丁寧に議論・説明してけば普通は問題は解消されます。 そうすべきでしょう。
だからといって米国人が鳩山論文の立場にAGREEするかというとまた別の話ですが。
中国が良く分からない国であるように、日本ももっと良く分からない国になれば、それはそれで外交パワーになるのではないでしょうか。
そうはならないと思いますが、今は、NYT相手に政治をしている場合ではないでしょう。何だか池田さんらしくないなあ。
まぁ、論文のタイトルが「私の政治哲学」だし。
ただでさえ相手にされなくなっている日本が、冷笑をもって無視されるのも、みのもんたが首相ならうなずける。
今回の件の流れを追っていると、なんともどんくさい感じがしていたのですが「田舎くさい」は言い得て妙です。
日本は世界から「落ちぶれた、田舎の成金」としか見られない。
友愛を説くのもまぁ良いが、リーダーになるならもっと狡猾であって欲しいと思います。
何度も言うけど、ホント脇が甘いなぁ。
>民主党支持のリベラル紙でも「市場の改革を放棄する」ことは間違っていると指摘している。
日本語版のVoice論文を読みましたが、「市場の改革を放棄する」とまで言っていますかね? 反グローバリズムにしても「アメリカ式の単一のグローバリゼーションの押し付け」に異を唱えているのであって、地域ごとの歴史や民族性や文化的土壌を考慮する必要があると言っているのではないでしょうか。
今回の件は選挙中のどさくさに紛れてアメリカが勝手に論文の特定の部分を抜き出してレッテル貼りをして騒いで、日本の一部の人もそれに便乗して騒いでいるだけに思えてなりません。反民主党陣営が英文紙にリーク・情報提供して火を点けた可能性もあります。
「冷戦以来」は、「冷戦終了以来」です。
前の記事でも書いたように、今のアジアでEUのような経済統合ができる条件はまったくありません。むしろ今後、まがりなりにも日本を中心にして動いてきたアジアの秩序が、中国中心に変わる可能性が強い。日中が協力して「共同通貨」をつくることもありえない。中国にしてみれば、なんで衰退する日本と協力しなければならないのか。
つまり日本が経済を立て直し、市場を開放することがすべての基礎なのです。ゼロ成長で移民も受け入れず、農業保護を続けているような国家が「共同体」の中心になれるはずがない。特に移民の問題は、国籍や選挙権など厄介な問題とからむため、与野党とも政策にかかげていないが、そのうち切迫した問題になるでしょう。
ところが全体に内向きなのに、昔の「氾アジア主義」みたいな話ばかり出てくるので、「反米」という誤解をまねく。冷静に考えれば、よくも悪くも鳩山氏の理想は実現不可能であり、彼の政治哲学は根本的に問題を取り違えていると思います。
鳩山さんがこのブログを見ておられればよいなと思います。
所信表明あたりで「ネオリベが」「新自由主義が」などとやられると、日本にはマルクス主義政権が誕生したのかと誤解されかねません。
>みのもんたレベルの話
たしかに。
政治哲学だとか政治理念と言うなら、もっとしっかりした組み立てを考えて欲しいものです。
「友愛」「fraternity」自体には大いに賛成ですけれども。
反グローバリズム論にしても、アメリカ式のグローバリゼーションばかりが幅をきかせていることに異を唱えているだけで、それではそれと異なるどういうグローバリゼーションなり国際化なりを目指すのか、そういうことは全く述べずに地域主義の話ばかりしているわけですよ。 それは非常に内向きなわけで、日本のように貿易に強く依存する大きな経済圏がそんな内向きな姿勢だったら世界が懸念するのも当然ではないでしょうか。 このグローバル化・国際化・フラット化する世界にどう積極的に関わってゆき、自分たちはどういうグローバリゼーションを形作ろうとしているのか、そういうビジョンを語って欲しいわけです。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090901AT2M0104R01092009.html
VOICE論文の内容は感心できるものではありませんが、反米主義的とまでは言えないですね。反米主義的な原稿になっていると認識することなく、つまり記事原稿を読まないで、NYTにOKを出したと思いますよ。署名はいわゆる「メクラバン」でしょう。
VOICE論文を書いたのがゴーストだった可能性があります。そして、そのゴーストさんが怠慢だったのかもしれないですね。政治のコストダウンはむずかしいw
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