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【長野】

JR側が工事費試算の考え方示す 松本でリニア説明会

2009年9月2日

 リニア中央新幹線計画をめぐる問題で、県は1日、松本市中央公民館で県内5地区の期成同盟会を対象とした合同説明会を開いた。説明会にはJR東海の宇野護執行役員らが出席し、工事費試算の考え方などを示した。

 JR側は、トンネル工事費についてイメージ図などを用いて説明。南アルプスを貫通するCルートと迂回(うかい)するBルートを比較し、「Cルートはキロ当たり工事費の単価は高いがトンネルの延長は短く、Bルートはトンネルの延長は増えるが単価は安い」などと指摘。さらに「年間維持運営費はCルートの方がBルートより190億円少なくて済む」とした。

 質疑応答では、参加者から「人口減少の中、将来にわたってJRの推計通りの需要が出てくるのか」、「JRはCルートありきではないのか」などの声が飛んだ。

 Bルート沿線の伊那市の小坂樫男市長は説明会後、「県として、どのルートが一番経済的な効果があるかを県も国もきちんと検証しないといけない」と強調した。

 (唐沢裕亮)

 

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