2009年9月2日 15時27分更新
警視庁の白バイ隊員が、スピード違反の交通切符をねつ造していたことがわかり、警視庁は虚偽公文書作成などの疑いで書類送検するとともに停職の懲戒処分にしました。
停職の懲戒処分を受けたのは、警視庁の第十方面交通機動隊の白バイ隊員で38歳の巡査部長です。警視庁の調べによりますと巡査部長は今年5月10日東京・板橋区の通称・環7通りで白バイでオートバイのスピード違反の取り締まりにあたった際、事実と異なる速度が記された交通切符をねつ造したということです。
警視庁によりますと、巡査部長は猛スピードで走るオートバイを見つけて追跡しましたが、速度を測定するタイミングが遅れたため、40キロの制限速度に対し60数キロの速度しか記録できなかったということです。
このため巡査部長は現場周辺を白バイで走って70キロあまりのスピードを出し、この時の記録をもとに重い違反に適用される、いわゆる「赤切符」を作成したということです。
オートバイを運転していた男性が苦情を申し立てたため、警視庁が調べたところ巡査部長は事実関係を認めたうえで「記録よりももっとスピードが出ていたのできちんと処理する必要があると思った」などと話しているということです。警視庁は虚偽公文書作成などの疑いで巡査部長を書類送検するとともに停職6か月の懲戒処分にしました。