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魔笛 〜世界を操る影の存在〜 〈続・戦いか破滅か〉 |
目 次 序 章 ビートルズ |
第4章 統一世界政府
1.「素晴らしい」新世界 それでは、「影の政府」が目指す世界とはどのようなものか。 ビートルズのアルバム、"Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band"のジャケットに登場した哲学者のハックスレーの『素晴らしい新世界』には、いわゆる超管理社会の世界が描かれている。 その社会では、人類は遺伝子操作され、試験管の中で生を受ける。エリート階層のアルファから中間層のベータ、ガンマ、そして最下層のエプシロンといった具合に等級づけられているのだ。彼らは条件反射によって教育され、すべての階級が自分の階級の生活に満足し、疑問や反抗など思いつかないように、支配者によって完璧にコントロールされる。 「統一世界政府の下で、人々は一部のエリートと大多数の非エリートとに分化される。その非エリートの手には現金や硬貨は一枚も渡らない。すべての取引は持ち主の身元確認番号を打ち込んだ個人管理カードを使って行われる。三百人委員会の規則・規定に少しでも違反するものは、その違反の性質と程度にしたがって一定期間カードの使用を禁止される。 違反が悪質であれば、そのカードは没収される。これ以後、その人間は食料、水、住居、職業、医療を手に入れることができなくなり、公式に無法者として登録される。 彼らは姿を見られたら駈り立てられて捕らえられ、撃ち殺される。どんな形であれ、無法者に手を貸す者は同じように撃ち殺される。期限を過ぎても投降しない無法者は、以前の家族のひとりを無差別に選び、身代わりに服役させる。」 「影の政府」は、そのような超管理主義社会を人類が受け入れると考えている。
さらに、「彼ら」は人類を効率よく統治するためには、現在の地球の人口は多すぎると考え、大規模な人口減らしを考えている。 このレポートで、統一世界政府の建設をめざす、「三百人委員会」の具体的な方法が明らかになったが、その内容は恐るべきものだった。 それは、先進国間に戦争を引き起こしたり、アジアやアフリカや中南米の国に飢餓や疫病を起こして西暦2000年までに30億人もの人々を殺そうというのだ。アメリカはこのレポートに対して、当時のカーター大統領が賛成、国務長官が承認し、大量殺人のプログラムを実行に移した。 この人口減らしこそが、第三次世界大戦の意義なのである。その時には、今までに開発された、ありとあらゆる兵器が使われることになる。 しかし、この数値は届け出によるもので、WHO、世界保健機構は世界で200万人の患者がいると推定しており、今世紀末には患者数600万人、感染者4000万人になると予測している。 核兵器。 1944年、ニューメキシコ州ロスアラモスの「プリンストン高等研究所」で、J・ロバート・オッペンハイマー博士やアインシュタイン博士らによって開発された。約4兆円の資金は、三百人委員会のメイン・スポンサー、ロックフェラー財閥とモルガン財閥が提供した。日本に落とされた2個の原爆もここで作られたのである。 さらに、CIAやONI、アメリカ海軍情報部が中心となって、電磁波によって精神をコントロールするシステムが完成した。これには、日航機事故で暗殺された塚原教授らが行っていた、昨今の脳の研究の飛躍的な進歩が密接に関わっている。 たとえ、それが微弱な電磁波であったとしても、840から890メガヘルツの周波数の場合、頭蓋骨が共鳴作用を起こし、脳に対して致命的な影響を与えることが明らかとなっている。 そして今、アメリカはモトローラ社の携帯電話を大々的に売り込んできた。ロサンゼルスでの実験を経て、いよいよ日本人に対するマインドコントロールが始まるのである。 例えば、映画『ターミネイター2』の冒頭のシーンに、「30億の人命が失われた1997年8月29日」というくだりがある。また、田中芳樹氏の小説、『創竜伝』には、人類を十数億人まで減らそうという計画が登場する。 |
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