AUM7
 謎と陰謀

魔笛――続・戦いか破滅か
魔笛
〜世界を操る影の存在〜
〈続・戦いか破滅か〉



目 次

はじめに

序 章 ビートルズ
第一章■国連1
   >国連2
第二章 忍び寄る影1
    忍び寄る影2
第三章 闇の包囲網1
    闇の包囲網2
    闇の包囲網3
第四章 統一世界政府
第五章 アメリカ
第六章 1ドル札1
    1ドル札2

第一章 国連の正体

image
 影の政府の道具、国連。



 「影の政府」の道具となっているのが国連だ。

image  事実、いわゆる東西冷戦の終結、湾岸戦争をきっかけに、それまで各国間の調停役にしか過ぎなかった国連が、アメリカの影響のもとで強大な権力を持つようになった。
 アメリカ軍が中心となった多国籍軍がイラク軍を圧倒したことは記憶に新しい。


第十一議定書

「大事なことは、われわれが何にも増して、強くて不敗であり、民衆の鼻息をうかがう必要がないばかりか、下手に反抗でもしようものならすぐさま弾圧されてしまう、と印象づけることである。」

「われわれはすでに全権力を掌握し、たとえいかなる理由でも絶対に彼らに権力のおすそわけをしない、と思い知らさなければならない。そうすれば、彼らは恐怖のあまり眼を閉じて、事態を傍観するほかないだろう。」



image その後、PLOやヨルダンが立て続けに妥協したのは、「影の政府」に対抗できないと考えたに他ならない。




 国連は、第二次世界大戦における連合国が出発点である。

 そのことは、連合国と国連の英語名が、ともにユナイテッド・ネイションズと同じであること、また、アメリカ、イギリス、フランス、中国、旧ソ連の流れを受け継ぐロシアのみが、拒否権を有する常任理事国という特権的階級に置かれていることからも明らかである。

image さらに、国際連合憲章第53条1には敵国という表現があり、53条2には、
「本条1で用いる敵国という語は、第二次世界大戦争中に、この憲章のいずれかの署名国の敵国であった国に運用される」
とあり、ユナイテッド・ネイションズにとって日本は未だに敵国扱いなのである。

 この国連ビルがそびえるマンハッタンの土地を寄贈したのは、アメリカ最大の財閥・ロックフェラー財閥だった。
 文字どおり、国連はアメリカの多国籍企業の手のひらの上にある。

 湾岸戦争で、多国籍企業は国連を思いのままに操り、イラクを世界から孤立させた。
 このとき明らかになったように、国連の実態は、軍需産業のために戦争の火種を世界各地にばらまく「死の商人」に他ならない。
 その傾向は、ダボス会議に出席したブトロス・ガリが事務総長に就任してさらに強まった。



ダボス会議

image ダボス会議とは、正式名称を「世界経済フォ−ラム」といい、別名「サミット・オブ・サミット」。あるいは「影のサミット」とも呼ばれ、スイスのダボスで開かれる。

 表のサミット、つまり先進7カ国首脳会議が「政治ショー」と化した現在では、実質的な政治経済政策はこのダボス会議で行われる。
image  1994年には、シンガポールのリー・クアン・ユー上級相が議長を務めて開催された。

 このダボスは、人口1万人強という小さな街である。
 このダボスは、現在、スキー場や、ヨーロッパ最大の天然スケート場など、ウィンタースポーツを中心とした観光地として有名であるが、19世紀以来、海抜高度と緯度の関係から紫外線が強く、しかも空気が清澄であるために、北ヨーロッパ人たちに呼吸器系統の病気療養地として注目されてきた。
 ユダヤ系ドイツ人作家のトーマス・マンは、肺疾患で療養中の彼の夫人を見舞うためにダボスに訪れた。そのときの経験を元にして著されたのが、『魔の山』である。

 実は、この作品には「フリーメーソン」という言葉が随所にみられる。
 また、著者のトーマス・マンは、1939年のプリンストン大学における自身の講演の中で、フリーメーソンについて言及している。
 このダボスという街は、そもそも彼らにとってゆかりのある場所だったのである。

 ダボス会議に名を連ねる著名人は、ガリだけではない。
 軍需産業出身のクリストファー・アメリカ国務長官もその一人だ。

 その他のメンバーとしては、

アスピン・アメリカ国防長官
メージャー・イギリス首相
エリツィン・ロシア大統領
バラデュール・フランス首相
アラファトPLO議長
ペレス・イスラエル外相

らがいる。
 これらの政治家は、「影の政府」の意図どおりに動かされている。
 さらに、

アメリカのカンター・USTR(米通商代表部)代表
ルービンEC担当大統領補佐官
アルトマン財務副長官
サマーズ財務次官
マリンズFRB(米連邦準備銀行)副議長
エンジェルFRB理事
ブラッドレー上院議員

トリシェ仏中央銀行総裁
金泳山韓国大統領
フジモリ・ペルー大統領
ガイダル露副首相
リー・クアンユー・シンガポール上級相
バッテン香港総督

サザランドGATT事務局長
ドロールEC委員長
ブリタンEC副委員長

羽田孜
中平大蔵省財務官
岡松通産省審議官
小和田外務省顧問
国連難民高等弁務官、緒方貞子



image さて、国連の変貌は、1992年6月にガリが発表した「平和への課題」という報告書の中にある。
 ガリは、この報告書の中で、これまで停戦を維持することだけを目標としていたPKOの平和維持軍を「平和執行部隊」とし、軍事力で紛争を解決できるよう提案した。

 国連という「錦の御旗」に反対するものは、すべてであると決めつけられるようになり、調停どころか武力制裁を受けるようになったのである。

「国連」のつづき


1997年ダボス会議1998年ダボス会議
目 次

はじめに

序 章 ビートルズ
第一章■国連1
   >国連2
第二章 忍び寄る影1
    忍び寄る影2
第三章 闇の包囲網1
    闇の包囲網2
    闇の包囲網3
第四章 統一世界政府
第五章 アメリカ
第六章 1ドル札1
    
1ドル札2


copyright (C)AUM Shinrikyo Public Relations Department, 1997