Aum7 謎と陰謀
Part3. ここにもあった!あんな陰謀♂こんな陰謀♀


陰謀その1
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アムロとコムロの666
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1. アムロのバーコード・タトゥ
「最近、タトゥを入れたんですよ」

 コギャルのファッション・リーダー、スーパー・アイドル安室奈美恵は、20歳を目前にして、右手首に入れ墨を入れた。

 細い眉、ストレートヘア、超ミニスカ、ブーツ……彼女のファッションをまねるコギャルがアムラーと呼ばれるのはもはや「日本の常識」。日本でも最も影響力の大きなトレンド・メーカーといえよう。その彼女が入れ墨を入れたというのだから、ことは重大である。

 では、その入れ墨はどのような絵柄だろうか。さすがはアムロ、ただものではない。人の名前でもなければ、図柄でもない。

バーコードが自分の生年月日になっているやつ。これがあれば、万が一のときも、ピッとやるだけで住所も氏名もすぐにわかったりして(笑)」
 安室奈美恵の新曲、"How to be a Girl" CDシングルのジャケットに注目。

 右手のバーコードを誇示するかのように堂々と目立つように示しているのがわかる。


右手のバーコード!右手の刻印」といえばもちろん、黙示録13章である。
 また、小さな者にも大きな者にも、富める者にも貧しい者にも、自由な身分の者にも奴隷にも、すべての者にその右手か額に刻印を押させた。そこで、この刻印のある者でなければ、ものを買うことも、売ることもできないようになった。この刻印とはあの獣の名、あるいはその名の数字である。

 ここに智慧が必要である。賢い人は、の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。そして、数字は六百六十六である。

 666の獣の刻印を右手首に押したアムロ。それは、アムロだけでなく「小さな者にも大きな者にも、富める者にも貧しい者にも、自由な身分の者にも奴隷にも、すべての者に」刻印を押す時代がまもなく到来することを意味しているのだ。

 しかし、そのバーコードは「自分の生年月日」だとアムロも言っている。666とは関係ないのではないか?――そう思う人もいるだろう。しかし、バーコード・システムそのものが666と密接な関わりがあるのである。

 あなたの手近にあるバーコードを見てほしい。バーコードは図のような仕組みになっている。簡単に言えば、バーの太さによって数字を表わしているわけだ。それを機械で読みとっているのである。
(1)=国番号
(2)=商品製造業者・発売元
(3)=個々の商品の品番
(4)=読み誤り防止

 さて、問題はこの区切りとして使われている三組の二本線だ。このちょっと長めの区切り線は、一般的なバーコードには必ず入っている。なお、書籍に入っているJANコードの場合、他のバーコードと違って区切り線の長さが他のバーと同じになっているので区別しづらいが、よく見ればやはりちゃんと入っている。
 その区切り線を数字に変換してみよう。すると――見事に「666」が浮き上がってくるのである。

 すべての商品に刻まれるようになってきたバーコード=666。それは「この刻印のある者でなければ、ものを買うことも、売ることもできないようになった」という黙示録予言の成就ともいえる。

 そして、アムロの「右手のバーコード」。彼女はまさに右手首に獣の刻印を刻み込んだのだ。入れ墨はまさに「刻印」と呼ぶにふさわしい。そして、このバーコードが単にファッションでないことは、アムロ自身が認めている。

「カッコいいからっていう単純な動機ではないんですけどね」

 では、どのような動機だというのか。なんとも意味深長なセリフではないか……。


2. 小室哲哉の世界征服計画
 いまさら言うまでもないことだろうが、アムロといえば「小室ファミリー」の一員である。小室哲哉氏のプロフィールを簡単にまとめておこう。
小室哲哉 昭和33年11月27日生まれ 東京都出身 血液型:O型

 3歳からバイオリンを始め、クラシックの英才教育を受けて17歳からプロミュージシャンとして活動。上田正樹、バウワウ、大江千里など様々なアーティストのレコーディングやライブに参加。

 昭和58年宇都宮隆、木根尚登とTMネットワークを結成、59年デビュー。平成2年TMNにリニューアル。

 平成6年5月TMNの活動に終止符を打つ。

 その後も安室奈美恵、trf、篠原涼子、H Jungle with T、華原朋美、globeなど大ヒット曲をプロデュースし、ヒットメーカーとして活躍。

 高額納税者番付でも上位に食い込んでいる。いまや小室ミュージックといえば音楽界の中心といえよう。

 さて、この小室氏は、96年12月6日、“tk news”という名前の新会社設立を発表した。これは、世界のメディア王ルパート・マードック氏の「ニューズ・コーポレーション」との合併会社である。

 会社名の“tk news”は、彼らの名前自体がニュースだという意味も込めているらしい。

“衛星放送などを通じて世界に音楽を配信し、アジアを中心とする音楽市場の開拓に乗り出す”

というのが彼らの戦略なのだ。すでに日本の音楽プロデューサーとしては史上最高の存在となったといえる小室哲哉の次のターゲットは、まさに「アジアと世界」というわけである。

 当面は、香港、台湾、中国をターゲットに、小室氏の制作する音楽・番組を供給するが、2、3年後にはアメリカヨーロッパにも進出をはかるつもりだという。

 しかし、彼らの世界制覇計画は、本当に音楽の世界だけを狙ったものなのだろうか……

 おそらく、そうではない。彼らはされた意図を持っている。

 その正体の鍵を握るのは、世界のメディア王ルパート・マードックだ。


3. マードックの世界戦略
 ルパート・マードック。世界的メディア業界において、巨人とされる者。タイムズ、インデペンデンス・デイ、衛星デジタル放送、日本のビル・ゲイツ、アジアのビートルズ、これらのキーワードをすべてつなぐ者。それがルパート・マードック。

 マードックはオーストラリア出身である。そして、彼はニューズ・コーポレーションという会社を足がかりとして、オーストラリアのメディアを牛耳った。

 彼のやり方は常に一貫している。「センセーショナリズムとエッチ」だ。日本の夕刊紙のノリである。経営的にはこれで売れないわけがない。現在に至るまで、彼の基本方針はまったく変わっていないのである。

 もちろん、これが彼らの常套手段であることはいうまでもない。

 厄介になるかも知れない連中に政事の諸問題に首を突っ込ませないようにするのに、われわれは政事に代わるものを熱心に勧めている。

 政事に代わって何か没頭できるものがあれば、群集は政治活動の類いから手を放して一服することに異存はない。

 かれらがかかずらわっていることを解き当てさせないように、われわれは娯楽、競技、ゲーム、色事、遊び場をあてがって、さらに政事から遠ざける。

 そのうち、われわれは新聞を使って芸術、スポーツなどありとあらゆる種類の競争を始める。こういうことに関心が向けられれば、われわれがかれらと争わなければならない問題から、かれらを完全に遠ざけるだろう。ますますかれら自身の意見を反映したり形にしたりすることが難しくなるに従って、人民はわれわれと同じ口調で語るようになる。なぜならば、われわれだけがかれらの考え方に新しい方向付けを示しているからである。……もちろん、われわれとは表面的には無関係の人々を通じてであるが。

(「彼ら」の行動規定書
『シオン賢者のプロトコール』13章より)

 彼はオーストラリアの各新聞社を買収後、世界に手を広げた。

[ヨーロッパ攻略]

 最初に彼が手に入れたのは、イギリスの大衆紙「ニューズ・オヴ・ザ・ワールド」。

 80年代には、さらに大衆紙「ザ・サン」と高級紙「ザ・タイムズ」を手に入れた。

 次に標的を定めたのがドイツだった。

 ブリティッシュ・スカイ・ブロードキャスティング・グループ社。これはニューズ・コーポレーションの子会社である。この会社は、新しいデジタルテレビ放送を開始するために、ドイツの一大勢力「キルヒ・グループ」と契約した。

 これによって、マードックは、ヨーロッパの有料テレビ市場での最高権力者となったのである。

 現在、イギリスではテレビ地上波のデジタル化が進んでいるが、マードックはこのデコーダーの「標準化」をはかろうとしている。つまり、自分たちの規格で「統一」しようというのだ。

[アメリカ攻略]

 アメリカのメディアも次々と最初にマードックの支配下に入っていった。特に「ニューヨーク・ポスト」などの有力紙を買収したことは大きい。

 1985年、彼は映画・テレビに支配の手を伸ばした。

 大ヒットした「インデペンデンス・デイ」など、ハリウッド映画のなかでも力のある映画会社、それが「20世紀フォックス」だ。これを手に入れたのである。

 さらに彼はアメリカのテレビにもなぐり込みをかけた。マードックはニューズ・コーポレーションを使って、全米ネットの「フォックス・テレビ」の99%の株を持っている。

 実は、アメリカ連邦通信委員会(FCC)は、外国資本がアメリカテレビ局の株式を25%以上取得することを認めていなかった。しかし、フォックスは例外だったのである。そして先日、マードックはアメリカ国籍を取得した。今後、3大ネットワークを向こうに回して、マードックはアメリカのメディアを支配するだろう。

【そして、アジア】

 そして、ついにマードックの魔の手はアジアに伸び始めた。しかし、アジアの壁は高い。マードックはかなりの苦戦を強いられることになる。

●スターテレビ

 香港の有名な実業家・李嘉誠(リ・カシン)。彼は91年、アジア向けの衛星放送会社「スター・テレビ」を設立した。ここでは、開局当初からイギリスBBCワールドニュースの中継を大きな柱に据えていた。

 ところが、すぐにこれは経営不振に陥る。また、BBCの毛沢東批判番組を中国向け放送するという事件もあり、結局スターテレビはマードックに身売りする羽目になってしまった。

 このスターテレビは、香港の中国返還を前に、インドに移転することになっているという。移転先は、“インドのシリコンバレー”と呼ばれる南インドのバンガロール市。デビ・ゴウダ首相もスターテレビの移転を確認している。

 もっとも、彼は中国制覇をあきらめてはいない。中国共産党機関紙『人民日報』とともに、北京に情報技術関連の合弁会社を創設することになっている。

●テレビ朝日に資本参加

 マードックは、「日本のビルゲイツ」ことソフトバンク社の孫正義(そん・まさよし)社長と合弁会社を設立し、テレビ朝日の21.4%の株を取得し、筆頭株主となった。これが96年6月のことである。

 もっとも、マードック・孫コンビは、12月にはこの株を朝日新聞社に再売却した。どうもマードックのお眼鏡にかなうだけの内容がテレビ朝日にはなかったらしい。

 もっとも、これでマードック敗退というわけにはいかない。そもそも、マードックが孫と組んだのは、97年夏から放送を開始する予定の多チャンネル衛星放送「JスカイB」を設立するためだった。この相談の席上、テレビ朝日株取得の話が決まったのである。つまり、テレビ朝日はJスカイBのおまけにすぎなかったわけだ。


4.小室アジアのビートルズを狙う
 世界のメディアを着々と浸食しつつあるメディア王マードック、そして、彼と組んで“tk news”を設立する小室哲哉。彼らの狙いは何か。

 ズバリ、アジアのビートルズである。

 「魔笛――続・戦いか破滅か」〈序章:世界洗脳の手先ビートルズで詳しく解説されているが、ビートルズは音楽を通じて、彼らの思想によって世界を洗脳するための存在だった。タヴィストック研究所はビートルズを使って「世界統一政府」構想を世界に普及させることに成功したのである。

 マードックもまた「統一世界政府(ワンワールド)主義者」であることは周知の事実。その彼が、日本最大のヒットメーカー小室と組んだ。

 アジア人は洋楽よりも日本のポップスを好む。やはりアジア的感性があるからだ。つまり、ヨーロッパ・アメリカのメディアを牛耳るマードックすら苦戦するアジア戦略において、アジア人のハートに訴えることのできる小室と組むことは必要不可欠だったのである。

 今後、小室ファミリーはアジアのビートルズとしてアジア人洗脳の一翼を担うことになるだろう。しかも彼らは単にマードックに操られているのではない。アムロの右手を見よ。

 小室ファミリーによるアジア洗脳宣言、それこそが「アムロの右手のバーコード」だったのだ!


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(C)AUM Shinrikyo Public Relations Department, 1997