福岡県田川郡の町立中学校で、生徒が校則違反の私服で登校したため、1日の始業式が中止になったことが2日、分かった。校長は「式への妨害行為も予想されたので中止にした。全校生徒に対しては申し訳ないことをした」と話している。
学校によると、1日朝、教職員や町教委、PTA関係者など計約40人が正門と裏門で、生徒の服装や頭髪をチェックし、違反があれば帰宅して改めるよう指導。その際、私服で登校した3年の男子3人が教諭の目を盗んで校内に入り、ほかの同級生男子3人も加わり、体育館前にたむろした。
校長や教頭らが「制服に着替えてきなさい」と注意したが、生徒たちは無視。式は午前8時50分に開始予定だったが、居座ったため、学校側は式の中止を決めた。ほかの生徒には担任が学級で連絡事項を伝えた。校長は「状況が改善すれば全校集会を開き、2学期の心構えなどを話したい」としている。
6人の生徒のうち2人は、昨年から今年にかけ、教諭への暴力行為などで一時、出席停止の措置を受けている。
=2009/09/02付 西日本新聞夕刊=