新型インフル:手を洗わない韓国人(下)
ソウル市庁駅のトイレ利用者、10人中4人は手を洗わず
誤った常識も多い。サムスン・ソウル病院感染内科のペク・ギョンラン教授は、「飲食店に行くと濡れた手ぬぐいで手をふくケースが多いが、これはまったく意味がない」と指摘する。濡れ手ぬぐいの衛生状態はまったく保障されておらず、病原菌はむしろ湿気の多い場所で急速に繁殖するからだ。
専門家は正しい手の洗い方を6段階、あるいは8段階に分けて紹介する。疾病管理本部伝染病対応センターの全柄律(チョン・ビョンユル)センター長は、「石けんを利用して流水で20秒以上、手のひら、爪、指の間、爪の先まできれいに洗わなければならない。また、乾いたタオルで手をふくことがポイント」と述べた。
濡れたタオルや管理が行き届いていないハンドドライヤーは、逆に病原菌に触れる可能性があり、できる限り使い捨ての紙タオルで手をふくのが望ましい。また、病原菌が付着していることも考えられる水道の蛇口は、使用後は紙タオルで包んでから閉じた方が良い。指輪をしていると手洗いの効果が半減する。また、爪も0.6センチ未満に保つのが良い。
不特定多数が利用するために汚染される可能性のある固形石けんよりも、液体石けんを準備しておく方が良い。ペク教授は「学校でも石けんがないところが多い。そのため子供たちは石けんや消毒液を持って学校に通っている」と語る。「水だけで手を洗っても細菌の40%はそのまま残るが、石けんを利用すれば20%しか残らない」とペク教授は説明した。
ペク教授は「韓国では、個人が行うべき衛生の重要性についての教育が不十分なのは事実だ。西欧では公共施設などで韓国のように大胆にくしゃみやせきをする人はほとんど見られない」と語る。かつて欧州では、ペストなど呼吸器を通じて感染する伝染病が大流行したことがあるため、くしゃみやせきは不吉なものと考えられている。そうしたことから、公共の施設ではくしゃみやせきは我慢するか、あるいはハンカチや服の袖などで口や鼻を押さえて行う文化が定着しているという。
チョン教授は「新型インフルエンザだけでなく、海外との交流が活発化することで数々の伝染病が国内に入り込む可能性も高まっている。また、地球温暖化の影響で細菌が繁殖しやすい環境になりつつある。手洗いをしっかりと行うだけで、伝染病の70%は予防できる」とアドバイスした。
パク・シヨン記者
キム・ギョンファ記者
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