新型インフル:手を洗わない韓国人(上)
ソウル市庁駅のトイレ利用者、10人中4人は手を洗わず
8月31日午後6時30分、記者はソウル地下鉄2号線の市庁駅にある男性トイレを訪れた。駅は仕事帰りのサラリーマンなどであふれ返り、列車が到着するたびにトイレには多くの利用者が殺到した。そのほとんどは鏡の前で衣服を整えると、すぐにまた急いでトイレから出て行くが、水道の蛇口をひねるのは二人に一人。手を洗うときも、ほとんどが手の平を濡らすだけだった。新型インフルエンザに感染しないためにマスクを利用する人も、濡らしただけの手についた水を払い落とすだけで、すぐにまたどこかへ向かっていった。
この日、取材チームが午後6時30分から7時30分までの1時間にわたり、市庁駅構内のトイレを利用した市民204人(男性100人、女性104人)を観察したところ、手を洗った人は全体の59%に当たる121人だった。10人中4人は用を足してからそのまま手も洗わず、トイレを後にした。
新型インフルエンザが最も多く感染する経路は手だ。無意識のうちに手で顔などに触れる際、手に付着したウイルスが呼吸器を通じて体内に入り込む。そのため手をしっかりと洗うことが、最も効果的な予防方法になる。国家インフルエンザ対策委員会のパク・スンチョル諮問委員長は、「水がある所ならどこでも手を洗うように」と勧めるほどだ。しかし国全体が新型インフルエンザの恐怖におびえながらも、実際に手を洗うことについては、国民の意識もインフラもまったく追いついていない。
手を洗うときは石けんを利用し、さらに流水で指の間や爪の先まで洗い流し、乾燥したタオルでふかなければならないといわれる。
取材チームがトイレで観察した204人のうち、石けんで手を洗ったのは31人(15%)で、乾燥機で手を乾かしたのは72人(35%)だった。手を洗った人のうち、半数(61人)は2秒から3秒ほど水で洗い流すだけだった。石けんを利用して流水で20秒以上きれいに洗い流し、最後にしっかりと手を乾かすまでに至ったのは、1時間の間にわずか3人だった。
- ソウル地下鉄2号線の市庁駅にある男性トイレ。きれいに整とんされた洗面台が設置されているが、用を足してから手を洗う利用者は100人中58人だった。/写真=イ・ジュンホン客員記者
パク・シヨン記者
キム・ギョンファ記者
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