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▲ TJMダイネットが取り扱う商品の一例
株式会社TJMダイネットは、中小工務店およびリフォーム会社専門の建築資材・住宅設備機器の総合商社です。2000年の創業以来、新しい時代の新しい商流を模索してきた同社は、インターネットを活用した購買代行業を基盤に、メーカー・商社と事業者とをつなぐべく日夜チャレンジを続けています。
「試行錯誤の末に我々が着目したのは、最終的に現場で仕事をしている人たちです。情報が行き届きにくい彼らの世界が、インターネットの力でどう変わるのかをしっかりと見据えていきたい」と語るのは、同社代表取締役社長の桑原啓三氏です。
そんな同社の情報発信基地は、もちろんWebサイト。中でも事業の中核を担うのが、オンラインショップです。会員約9,000名の大半は小規模工務店であり、Webに明るくないユーザは決して少なくありません。現に、Webから問い合わせや注文が行えるにも関わらず、7~8割が電話やFAXです。
▲ 株式会社TJMダイネット 左から小堺氏、桑原氏
会員による活用が進まない背景には、情報提供より、買い物のしやすさを重視したサイトの存在がありました。
同社専務取締役の小堺秀治氏は「更新に時間もコストもかかるという我々のストレスは、お客様になかなか情報が伝わらないことの裏返し。また、当社がどんな会社なのか、誰に対して何をしたいのか伝わりにくいのがサイトの課題でした」と分析。
「情報が少ない」「使いにくい」など、会員から聞こえ出した不満も、リニューアルへの動きを加速させることになります。
求められたのは、ターゲットが必要としている情報を厳選、咀嚼した上で、自らの手で編集してスピーディーに届ける仕組み。したがって、ECサイトより優先すべきは、情報発信のスタート地点とも言えるコーポレートサイトの構築でした。そこで、同社の広報担当者の薦めで、CMSの構築経験が豊富なロフトワークに相談。ほぼ直感的に、良い関係を結べる相手であることを確信したといいます。
「どんなサイトを作ってくれるかなんて、その時点ではわかりません。できることなら自分たちで作りたいが、力量がないから手伝ってほしい。そんな思いが強かったので、一緒に作りましょうよ!という姿勢に心を動かされました。一緒にやるということは我々も参加するということであり、わからなくても一緒に作っていく気持ちを分かち合えるということ。それが嬉しかったですね」(桑原氏)。
実際に協働するとなれば、同社の思いを同じ温度で感じ取れるかどうかが肝になります。しかし、心配には及びませんでした。ロフトワークは、「親しみ」「信頼」「誠実」の3つのキーワードからイメージを膨らませるとともに、少ない訪問機会を最大限に活かして必要な情報を収集し、早い段階で「これならいける!」と思わせる確度の高い提案を実施。
▲ PMBOKに基づいた資料でプロジェクトをリード
続く設計フェーズでも、ロフトワークの軸がブレることはありませんでした。確実に目的を達成するために今何をすべきなのかを見極め、レールから大きく逸脱することのないよう、PMBOKに基づいてプロジェクトをリードしたのです。制作に入る前にプロジェクトマネジメント計画書を策定し、サイト構築の目的と最終目標を確認。毎回訪問前に送付したアジェンダは、打ち合わせだけでなくプロジェクトの方向性を関係者全員が把握するのに大きく役立ちました。また、常に最新版のスケジュールを提示し、次のタスクやマイルストーンもこまめに共有しました。
ロフトワークの担当ディレクターとのやり取りについても、桑原氏は「あれこれ要望を出しても、いったんすべてを受け入れた上で、“でもね…”とインパクトやデメリットを説明してくれます。一方的にできません!と言われるのと違って、フラストレーションがたまりませんでした」と評価します。
関係者全員が一丸となることでプロジェクトは円滑に進み、予定どおり公開を迎えました。CMSの知識がなく、テンプレートという発想もない社員が、その仕組みを一から理解するのは大変だったものの、「要件を伝えて、はい、できましたよ!というのではなく、3ヵ月間、みんなでいいものを作ろう!という気持ちを持ち続けられたことが大きいですね」と小堺氏。
WebRelease 2で構築されたサイトは、コーポレートカラーのブルーを基調とし、同社の世界観を表した軽快なFlashが印象的です。また、求める情報に最短距離で到達できるようシンプルに設計されています。桑原氏は、「ようやく胸を張って当社のサイトを見てください!と言えます。しかしながら、まだ横展開のための道具を手に入れただけ。これを武器に、今度は縦にどう深く切り込んでいくかが我々の仕事です」と身を引き締めます。
それでも思いどおりにページが作れるとあって、社員が楽しみながら、しかも「自分にもできること」を自発的に探すようになったのは喜ばしい変化でしょう。効果は社内だけにとどまりません。「公開後、真っ先にメーカーから反響があったのは驚きでした。こんな情報も掲載しては?という提案まで飛び出し、確かな手ごたえを感じています」(小堺氏)。
▲ 情報発信力に確かな手ごたえが感じられる、TJMダイネットのコーポレートサイト
同社が目指すのは、「ここに来ればなんとかなる!答えが必ずある!」、そんなサイトです。運用が軌道に乗り、さらに情報が充実してくれば、まもなく会員の反応も見えてくることでしょう。次のフェーズでは、ECサイトの見直しに加え、コーポレートサイトとの融合や地域密着型の情報発信などもテーマとなります。
「ロフトワークの仕事ぶりを通じて、仕事の楽しみ方、プロジェクトの進め方、会議のあり方などを勉強させていただき、社員もずいぶん成長しました。言葉で言うのは簡単ですが、見ず知らずの会社の中に入って、楽しみながら正確にプロジェクトをリードできるのは大変な技です。こうした手法を全社的に確立されているロフトワークの仕事力に感心します」と桑原氏。この言葉に込められた期待を胸に、ロフトワーク自身もさらなる飛躍を誓っています。
あれこれ要望を出しても、ロフトワークはいったんすべてを受け入れた上で、“でもね・・・”とインパクトやデメリットを説明してくれます。一方的にできません!と言われるのと違って、フラストレーションがたまりませんでした。
要件を伝えて、はい、できましたよ!というのではなく、3ヵ月間、みんなでいいものを作ろう!という気持ちを持ち続けられたことが大きいですね。
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