千歳・恵庭のニュース

子ども手当はいつから? 役所に問い合わせ

(2009年 9/1)

 民主党のマニフェスト(政権公約)の目玉である子ども手当について、千歳、恵庭の両市役所に選挙期間中から「いつから支給されるのか」などといった問い合わせが寄せられている。児童手当と混同しているケースもあるよう。もちろん具体的な内容の連絡はなく、担当者を困惑させている。

 子ども手当は、子育て世帯の経済支援策として、1人当たり月額2万6000円を中学卒業時まで給付しようとする内容。政権獲得後、初の当初予算を組む2010年度は半額、11年度から全額支給する方針だ。

 これと現行の児童手当を混同してか「児童手当申請に関する問い合わせが、8月上旬から寄せられている」と恵庭市子ども家庭課。千歳市子育て推進課も「(子ども手当の記事を)新聞を見たが」などと、選挙中に申請の問い合わせが数件あったと言う。

 市民の経済支援ニーズの高さがうかがえるが、まだ国から各自治体にこの件に関する通知は一切ない。2006年度に児童手当の支給対象が小学3年から6年に引き上げられた際は、秋までの申請期間を設け、翌年4月からさかのぼって支給した経緯がある。国の指示がないと対応できないが「市としても、予算組みがあり国と情報をみつにしていかないと」(恵庭市子ども家庭課)。

 子ども手当創設に伴い、所得制限のある児童手当は廃止となる見込み。多くの世帯が恩恵を受けるが、共働きか否かなどで手取り額が変わり、不公平感を訴える声も予想され、各自治体の担当者は苦情対応にも戦々恐々としている。