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衆議院議員会館 さらば永田町 落選議員、続々と退去

9月1日22時4分配信 毎日新聞

衆議院議員会館 さらば永田町 落選議員、続々と退去
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部屋を空けるために、引っ越し作業に忙しい落選した自民党前議員のスタッフ=衆院第1議員会館で2009年9月1日午後4時29分、小林努撮影
 東京・永田町の衆議院議員会館で、議席を守れなかった議員事務所の引っ越しが行われている。衆議院から示された退去期限は2日午前。慌ただしさの中、落選議員の悲哀が漂った。

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 衆院の議員会館は2棟あり、在任中は各議員に事務室1室(約40平方メートル)が無償提供される。今回は民主党の躍進で自民党を中心に現職185人が落選。引退した26人を合わせ480議席のうち半数近くの大移動が行われている。ピークの1日は荷物の整理に追われる秘書や出入りする引っ越し業者らで、静かな日常とはひと味違った雰囲気に包まれた。

 3期目を目指して大阪4区から出馬した自民党の中山泰秀氏(38)は、衆参両院議員を務めた祖父福蔵氏と元衆院議員の祖母マサ氏、同じく元衆院議員の父正暉氏に続く世襲議員。祖母から40年以上3代にわたり使ってきた第1議員会館727号室を明け渡す。書類を段ボール箱に詰めていた事務所員の男性は「議員会館の中で最も長く身内で引き継いだ部屋なのでは」と感慨深げ。「(来年6月に完成する)新議員会館の同じ番号の部屋に入りたかったのだが」と無念さを隠さなかった。

 静岡5区で落選し引退を表明した自民党の斉藤斗志二(としつぐ)氏(64)の同会館333号室では、引っ越し業者が20個以上の段ボール箱を運び出していた。女性事務所員は「落選翌日に衆院から退去通達があった。厳しいと思ったが仕方ないです」と言葉少なだった。

 衆議院によると、退去費用はすべて個人負担。新人、元職の部屋は、近く開かれる予定の各派協議会で各党の部屋割りが決定後、割り振られる。【篠原成行】

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最終更新:9月2日0時51分

毎日新聞

 

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