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bjリーグ、球団間に経営格差(2/2ページ)

2009年9月2日10時56分

写真:ドラフト会議で指名された選手ら。経営難のチームの中には指名を見送ったところもあった=6月、前田大輔撮影ドラフト会議で指名された選手ら。経営難のチームの中には指名を見送ったところもあった=6月、前田大輔撮影

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 水野社長の理想は1年で観客動員を1.4倍に増やし、チケット収入がリーグ最多の1億円に迫る琉球だ。琉球は地元選手を中心にチームを作り、シーズンチケットの購入者に高級いすを用意するなどファンが喜ぶ企画を考えた。

 bjはNBAを意識した派手なダンスショーや音響、照明が売りだが、水野社長は「初年度からあまりお金をかけない方がいい、と既存球団からは忠告された」。リーグのある幹部は「『バスケが好きだからやりたい』では立ちゆかず、経営者としてプロじゃない人は駆逐される」。

 bjは日本協会傘下外の独立組織だが、ここ数年、協会傘下の日本リーグの実業団選手という安定した身分と「1ケタ違う」年収を捨て、bj入りする選手も増えてきた。

 また、bjの各球団ともバスケ教室などで地域との関係を深めており、地元のバスケットボール協会とは友好的な関係を築いている。日本協会側もbjとの連携を模索、bjのチーム、選手を日本協会に登録する流れが決まった。

 bj側は「有力選手がbjを選ぶきっかけになる。選手、試合の質が上がれば、各球団の経営にも大きなプラスになる」と受け止める。(永田篤史、前田大輔)

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