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bjリーグ、球団間に経営格差(1/2ページ)

2009年9月2日10時56分

写真:ドラフト会議で指名された選手ら。経営難のチームの中には指名を見送ったところもあった=6月、前田大輔撮影ドラフト会議で指名された選手ら。経営難のチームの中には指名を見送ったところもあった=6月、前田大輔撮影

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 プロバスケット、bjリーグの球団間で、経営に格差が目立ってきた。5月に終わった4季目で、観客動員を大幅に伸ばした球団がある一方、経営難から10月開幕の09〜10年シーズンの存続が危ぶまれる球団も。「地域密着」を理念に掲げるリーグ運営は正念場にある。

 6月半ば、東京都内であったbjのドラフト会議。初シーズンからリーグに参加する大分は、選手を1人も指名しなかった。

 球団は、ドラフトで指名した選手に年俸300万円以上を払わねばならない。大分は、人件費を抑えるため、あえて指名を回避したのだ。

 大分は、元社長らの放漫経営で約2億円の赤字を抱え、昨年末、元語学学校経営の三牧雅明氏を新運営会社の社長に出直しを図った。だが昨季の集客は12球団最低の1試合平均1396人。地元IT企業などからの支援で、5季目の参戦継続が決まったのはドラフトの4日前だった。

 リーグの河内敏光コミッショナーは「球団は経営努力が重要。つぶれる球団があっても仕方がない」。

 一方、リーグの球団数は年々増え、09〜10年シーズンに京都、翌年は秋田、宮崎、島根が参入し、16球団になる。

 「地元の経済状況などを考えると他のスポーツよりbjは現実的」。秋田の水野勇気社長は話す。サッカーJ1の各球団の07年度の平均運営費は約33億円だが、bjは「地方都市なら2億円程度で成り立つ」とのモデルで考える。

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