岡山放送局

2009年9月1日 22時22分更新

老人ホーム投票偽造で捜索


衆議院選挙に伴って行われた不在者投票で岡山県瀬戸内市にある老人ホームの施設長らが、入所者3人の投票用紙に勝手に候補者の名前などを書いて投票したとして逮捕された事件で、岡山県警察本部は1日午後から施設の家宅捜索を行って事件の詳細を調べています。

この事件は瀬戸内市邑久町にある特別養護老人ホーム「錦海荘」の施設長、樫原節子容疑者(63)ら3人が施設で行われた衆議院選挙の不在者投票で、意思表示ができない入所者3人の投票用紙を使って岡山2区の特定の候補者の名前や政党名などを勝手に記入して投票し、投票を偽造したとして公職選挙法違反の疑いで逮捕されたものです。

警察では、1日午後4時前から捜査員8人がホームの家宅捜索を行っていて、犯行の詳しい状況などを調べています。

施設にはおよそ50人が入所していますが瀬戸内市選挙管理委員会によりますと、この施設では投票を偽造された3人を含め、少なくとも31人が不在者投票を行っていたということです。

警察では余罪について調べるとともに事件の詳細を調べています。