2009年 9月 1日
新学期スタートも学校・学級閉鎖相次ぐ
岡山、香川のほとんどの学校で新学期がスタートしましたが新型インフルエンザの流行で、学校閉鎖や学級閉鎖が相次いでいます。県教委によりますと9月1日の時点で岡山、香川の中学、高校で学校閉鎖が2校、学級閉鎖が3校出ています。このうち高松市の牟礼中学校では、3年生の1クラスで7人が感染したため1日からこのクラスを学級閉鎖としました。学校の再開に伴って体育館で予定されていた全校集会は感染防止のため取りやめ校内放送による朝礼が行われました。一方、津山市立北小学校でも先週末、児童2人の感染が確認されたため校内放送での始業式に切り替えました。この小学校では1日4回、手洗いや消毒を行うほか一斉下校を学年ごとの下校に変更するなどして感染拡大防止を図ることにしています。

岡山県が学級閉鎖の判断基準公表
学校内での感染拡大を防止するために、岡山県は2日、学級閉鎖の判断基準を公表しました。これは2日開かれた県の新型インフルエンザ対策本部会議で明らかにしたものです。判断基準は、1クラスで2割以上の生徒や児童がインフルエンザの症状で欠席した場合、4日間の学級閉鎖をするというもので、県内全ての公立学校が対象です。また県は人口の2割にあたる39万人が発症し、そのうち600人が重症化するという予測を明らかにしました。流行のピークは来月上旬から下旬とみられ、県では医療機関の受け入れ態勢など対策を急ぐことにしています。

香川県 インフル対策行動計画前倒し策定へ
香川県は新型インフルエンザの対応を盛り込んだ行動計画の策定を前倒しして行うことを決めました。2日開かれた香川県の真鍋知事と高松市の大西市長のトップ会談で、大西市長の要請を受け決めたものです。計画では、新型インフルエンザの集団感染の防止を目的に妊婦や幼児など感染者に応じた治療の態勢や防止対策を整えます。県は11月までに行動計画を策定する予定でしたが流行が早まったことを受け、前倒しで行うことになりました。高松市では県の行動計画を参考にすることにしています。県は2日、対策本部会議を開き、計画の具体的な内容について協議するとしています。

特養施設長ら3人を公職選挙法違反で逮捕
衆議院議員選挙の不在者投票で瀬戸内市の老人ホームの施設長ら3人が、入所者の代わりに勝手に投票したとして警察に逮捕されました。警察は施設を家宅捜索し、余罪について調べています。公職選挙法違反の疑いで送検されたのは、瀬戸内市の特別養護老人ホーム、「錦海荘」の施設長、樫原節子容疑者(63)ら3人です。警察の調べによりますと樫原容疑者ら3人は先月24日、老人ホームで行われた不在者投票で入所者3人の投票用紙に、勝手に候補者名と政党名を書き、投票した疑いです。入所者の3人はいずれも瀬戸内市に住民票がある女性で、要介護度が高く意思表示ができない状態でした。警察の調べに対して樫原容疑者ら3人は「岡山2区の特定の候補者名と政党名を書いた」と容疑を認めているということです。施設には約50人の入所者がいてほかの入所者も不在者投票をしていることから警察では余罪があるとみて施設を家宅捜索し、裏づけ捜査を進めています。

香川県で総合防災訓練
9月1日は「防災の日」です。香川県では南海地震を想定した総合防災訓練が行われました。訓練は、香川県内で震度6強の地震が発生し、津波警報が出されたという想定で行われました。はじめに参加した県の職員60人が県内の市と町に電話をかけて被害情報を集めました。そして災害対策本部の本部長を務める真鍋知事が集まった情報を元に自衛隊に派遣要請を行いました。災害発生時の県の対応について手順を確認するのが訓練の目的です。今後30年以内に南海地震が起きる確率は50%から60%と言われていて香川県では最大で震度6強の揺れが予想されています。県では日ごろからの備えを呼びかけていました。