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裁判員6人を選任 青森地裁で初の性犯罪きょう初公判

 青森地裁で2日に始まる東北初、全国3件目の裁判員裁判に先立ち、地裁で1日、裁判員選任手続きが行われ、裁判員6人と補充裁判員3人が選ばれた。被告は強盗強姦(ごうかん)罪などに問われ、裁判員裁判では初めて性犯罪事件が審理されるため、地裁は選任手続きで被害者の名前や詳しい住所を伏せるなど、プライバシー保護に配慮した。選ばれた裁判員らは2日から3日連続で開かれる公判で、裁判官とともに審理に当たる。

 今回の裁判員選任の流れは図の通り。選任手続きは午後1時半に始まり、義務があった39人のうち34人が出席。手続きの中で病気やけが、重要な仕事などを理由に5人の辞退が新たに認められた。

 地裁によると、候補者への事件概要の説明で、被害者2人の氏名を示さず、住所も市までにとどめた。候補者に配布した質問票では、事件に関係する市に住んでいたり、勤務していたりするかを尋ねるなど被害者に配慮した。

 続いて候補者をグループに分け、小川賢司裁判長が別室で質問。その後、個別でも質問した。辞退が認められた人などを除き、最終的にパソコンを使ったくじで裁判員と補充裁判員を選んだ。地裁は裁判員などの男女比を明らかにしていない。

 青森地裁は今回の裁判員裁判で、初めて選任手続きと初公判の期日を分離した。選任までに要した時間は2時間21分で、これまでで最も長かった。

 今回の選任では、青森地検も被害者のプライバシーを考慮。事前に候補者39人の名簿を被害者に見せて、知人や関係者がいないかどうかを確認する方法を取り入れた。

 裁判員裁判で審理されるのは、本籍千葉県四街道市、無職田嶋靖広被告(22)。起訴状によると、十和田市で2006年7月と09年1月、女性に性的暴行を加え、現金を奪うなどしたとされる。


2009年09月02日水曜日

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