麻生太郎総裁は31日午後、第45回衆院選の結果を受け党本部で行われた記者会見で、「自由民主党にとって、厳しい結果となった。総裁としての責任を強く感じている」と述べ、辞意を表明した。衆院選の敗因については、格差問題などの社会問題に対し効果的に対応できなかったことを指摘した。また、「保守の魅力というものを十分発揮できていなかった」「農業、建設業、商業、従来の支持基盤が弱くなっている。小泉改革によってこれらの方々への配慮が足りなかった」とも述べ、今後は「保守」の政治信条と弱者への配慮が必要との考えを示した。一方、麻生総裁は「政権奪還に向け、党を再生していかなければならない」と強調。今後、「自民党のあり方を検討する場を早急に設置」して、地方の意見を聞きながら、党の政策や運営について検証していく方針を示した。
|