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コメディNo1解散!前田芸能界引退で坂田独り立ち

41年の歴史に終止符を打った前田五郎(右)と坂田利夫のコメディNo1

◆ カウス脅迫事件、灰色のまま、41年の歴史に幕 ◆

 今年4月、漫才師「中田カウス・ボタン」の中田カウス(60)の自宅に脅迫文が送られた事件で、捜査線上に浮上していた前田五郎(67)のコンビ「コメディNo1」が解散したことが1日、分かった。8月31日に相方・坂田利夫(67)と最終的な話し合いを持ち決定した。ピン芸人としてこの日から再スタートを切った坂田は「これからもお客さんに愛されて頑張ります」と話している。

◆ 8月31日、両者の話し合いで決定 ◆

 アホの坂田と前田五郎で一時代を築いた漫才コンビ「コメディNo1」が解散した。カウス宅に脅迫状が届いた事件で、吉本興業が今年5月25日に「本人との相談した上で決めた」と前田の芸能活動の無期限休養を発表。3カ月経過したことで、坂田と前田が8月31日に再度話し合い、41年の歴史に終止符を打つことになった。

 前田の休養後から坂田はピン芸人として活動。コンビとして舞台に立てないため、入っていたスケジュールをキャンセルするなど仕事が激減していた。正式に解散が決まったことで坂田は1日付からピン芸人として独り立ち。「40年以上にわたってお世話になっている吉本興業で、お客さんに愛されながらこれからも頑張ります」と気持ちを新たにしている。

 前田については吉本興業への復帰は未定。本人は周囲の関係者に「この世界をもう辞める」とほのめかしているようで、このまま芸能界を引退する可能性が高い。前田はこの日、大阪市内の自宅マンション前で「コメディNo1の解散が決定ということですが?」というスポニチの取材に「えっ…」と驚きながらも、その後はノーコメントを通した。

 カウスへの脅迫状に関して、捜査線上に名前の挙がっていた前田を大阪府警南署が大阪市内のホテルなどで三度にわたり任意で事情聴取。前田は「知りません」と関与を否定していた。関係者によると、ポリグラフ検査なども行い、7月初旬に出た筆跡鑑定では「本人である可能性が高い」という結果となっていた。公判維持のための証拠類が少なく、警察が先月末に捜査を終了したという情報もあるが、事件の真相解明が急がれる。

[ 2009年9月2日付 ]

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