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第二次世界大戦開戦70周年 スターリンの評価めぐり火花 (1/2ページ)
【ロンドン=木村正人 モスクワ=佐藤貴生】ナチス・ドイツがポーランドに侵攻した第二次世界大戦開戦から70周年を迎えた1日、同国北部グダニスクで記念式典が行われ、ドイツのメルケル首相やロシアのプーチン首相ら関係20カ国の首脳と外相が出席した。70周年にあたっては、ヒトラーと密約を結びポーランドに侵攻し、バルト三国を併合したソ連の独裁者スターリンの歴史的評価をめぐり、ロシアと旧ソ連圏・東欧諸国が火花を散らしてもいる。
英BBC放送によると、プーチン首相は共同記者会見で「ロシアとポーランドの間には検証を要する歴史問題が存在するが、両国はそれを乗り越え、未来に向け問題を解決すべきだ」と語った。ポーランドのカチンスキ大統領は70周年を前に「われわれはナチスと戦っている最中に背中を刺された」とソ連のポーランド侵攻を非難。トゥスク首相も「先の大戦の正直な記憶なしに世界の安全は保障されない」と、スターリンの戦争責任に言及した。
旧ソ連圏・東欧諸国では、ロシアへの警戒心があらわになっている。開戦70年に合わせ、欧州安保協力機構(OSCE)は7月、「大量虐殺などを犯した点でファシズムとスターリニズムは同等」とする決議を採択した。これに対し「ソ連は対独戦で2700万人の国民を失ってまで欧州を解放した」という立場のロシア側は猛反発。メドベージェフ大統領は「スターリンをヒトラーと同列に扱うのは、まったくのでたらめ」と反論した。
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