アパートに侵入し、30代の女性の首を絞めて殺そうとしたとして強盗殺人未遂罪などに問われている湯梨浜町浅津の無職、山内勝昭被告(35)の公判前整理が26日、鳥取地裁(小倉哲浩裁判長)であり、公判が10月27~29日に決まった。期日決定を受け、地裁は裁判員候補者80人を選出した。県内初の裁判員裁判事件になる。
起訴状によると、山内被告は5月8日午前8時ごろ、湯梨浜町の女性宅に侵入し、部屋にあった包丁を女性に突きつけて脅した。女性が抵抗したため両手やドライヤーのコードで首を絞めて失神させた。女性が死亡したと誤認し、キャッシュカードや現金700円などが入った財布を奪って逃走したなどとされる。
地裁の説明では、起訴内容に争いはなく、殺意の発生時期と量刑が争点になるという。
裁判員候補者の選定は、裁判官、検察官、弁護人が立ち会い、裁判所職員がパソコンで裁判員候補者名簿の1023人から80人を無作為抽出した。31日以降に呼び出し状を送付する。10月27日朝、裁判員6人と補充裁判員2人を選出する。
審理は27日午後1時10分、冒頭手続きが始まる。判決は29日午後3時に言い渡される予定。【遠藤浩二】
毎日新聞 2009年8月27日 地方版