佐賀市内の20代女性方に侵入して性的暴行をしたうえ現金2万5000円などを奪ったとして、強盗強姦(ごうかん)罪などに問われた福岡県久留米市城島町内野、会社員、深川一浩被告(37)の初公判が20日、佐賀地裁(若宮利信裁判長)であり、深川被告は起訴内容を認め、即日結審した。被害者参加制度が適用され、検察側は「人の心を持つ者がすることと思えない」と懲役14年を求刑。被害者は同25年を求めた。判決は9月10日。
この日、被害女性は「被告と裁判官に自分の思いを明らかにしたい」と出廷し、遮へい板越しに裁判に立ち会った。弁護士が代読した意見陳述書によると、被害女性は事件後、暗い所で眠れないなど精神的にも深い傷を負った。「人生を狂わせた被告人には、ずっと刑務所に入り続けてほしい」と極めて強い処罰感情を表明し、弁護士は量刑について「被害者は懲役25年を求めている」と述べた。
起訴状などによると、深川被告は3月20日午後6時45分ごろ、佐賀市内の女性方に侵入。暴行後に現金などを奪った。深川被告はパチンコなどで借金を抱えていたという。【田中韻】
毎日新聞 2009年8月20日 22時53分