エルピーダメモリは29日、東京都内で臨時株主総会を開き、日本政策投資銀行への優先株発行を決めた。坂本幸雄社長は席上、事業再建について「(産業再生法適用を受けた)再構築計画に沿ってやっていく」と述べた。環境を見極めたうえで、広島工場(広島県東広島市)の微細化投資を進める方針を確認した。
225人が出席した同総会は27分で終了。優先株の発行についての異論は出なかった。株主からは「再増資を避けるための体質改善は不可欠」(埼玉県在住の67歳男性)、「不況を理由にしない強い製品を開発していくのが経営の本質」(大阪府在住の37歳男性)など、きつい「激励」の声が漏れた。(29日 22:15)